//// 2003年3月11日 ////

 


 お元気ですか?
 最近の自分の文章を読んでいて、何だか段階だてというか変に論理に入ろうとしているようで少々反省している、モンとイメージを伝える様な感覚的に感じられる文章を書かないといけない、というか、書きたいと思っているので目指す事にしよう。

 今日は半日図書館で読書してしまった、自宅で読むよりも早く読めるのは何故でしょうか??


□東京的音楽生活 首藤明彦/音楽プロデューサ協会事務局長


○アメリカを理解する

アメリカでのスペースシャトル「コロンビア」の事故には本当に驚きました。土曜の夜から日曜明け方にかけてNHKのニュースに見入ってました。アメリカは今正に試練の時を迎えているようです。これだけ頻繁に起こる難題に真っ向から立ち向かわなければならないアメリカ合衆国大統領という地位は、心臓に毛が生えている程度ではとても務まりませんね。

とはいえ、いくらアメリカ南部好きの私でも、今のブッシュはとても支持はできません。しかしながら、無闇にアメリカ批判をするのも自分の流儀ではありません。限られた民族が国民の大多数を占める島国日本とアメリカでは、そもそも国の成り立ちや社会構成も違えば、国際社会での置かれている立場も違うので、起こっている事象に対する短絡的な感情的批判は避けたいところです。

アメリカに安全保障された平和ボケの国に住み、アメリカ文化に影響を受けた生活をし、そのアメリカが生み出した音楽に親しんでいる自分は、果たしてどれだけアメリカという国を理解しているのか?今までもことの折に触れてアメリカ関係の本を読んでいましたが、今はいい機会だと思い、またアメリカ関係の本を読んで勉強中です。

今読んでいるのは、「アメリカの20世紀、(上)(下)」(有賀夏紀著、中公新書)という本です。「パックス・アメリカーナ」*の成立と挫折を叙述する、という宣伝文句の昨年の10月に発売されたこの本は、今読むのにタイムリーな本ではないでしょうか?(註*:アメリカの世界支配)

過去に読んだ本の中にも、「アリステア・クックのアメリカ史、(上)(下)」(アリステア・クック著、鈴木健次・櫻井元雄訳、NHKブックス)、「アメリカ50州を読む地図」(浅井信雄著、新潮文庫)、「アメリカ南部」(ジェームス・M・バーダマン著、森本豊富訳、講談社現代新書)、「黒人学・入門」(別冊宝島EX)など、現代アメリカを理解するのに手助けになる本は沢山あります。この辺ももう一度読み返してみたいものです。

というわけで、テレビを見たり飲みに行くのを控えて、音楽を聴きながら読書に勤しむ今日この頃です。

今日の愛聴盤:
○HUMBLE PIE: BACK HOME AGAIN (LP 1974年 英IMMEDIATE IML 1005)
ハンブル・パイのIMMEDIATE時代のコンピレーション。後期のパイが好きな私ですが、最近はこの時代にも魅力を感じています。
○TRAFFIC: SHOOT OUT AT THE FANTASY FACTORY (LP 1973年 英ISLAND ILPS 9224)
マッスル・ショールズの名手たちが加入したため、興味を持った1枚。やはりあのリズム・セクションは最高です。
○PRETTY PURDIE: SOUL IS… (LP 1972年 米FLYING DUTCHMAN FD 10154)
グルーヴ・マスター、バーナード・パーディー(ds)のこのアルバムは、スタッフやクルセイダーズに夢中になっていた高校生の頃購入、よく聴いたものです。初めて彼の名前を知ったのは、ジェフ・べックと来日した時だったことを想い出しました。
○MOSE ALLISON: I’VE BEEN DOIN’ SOME THINKIN’ (LP 1969年 米ATLANTIC SD 1511)
アトランティック時代のモーズ・アリスン(p&vo)も粋で大好きです。ここではレッド・ミッチェル(b)、ビル・グッドウィン(ds)とのトリオですが、2年後の "WESTERN MAN"はなんとチャック・レイニー(e-b)、ビリー・コブハム(ds)と組んでます。誰の人選?

○頑張れベイスターズ!

日本のプロ野球もキャンプが始まり、野球ファンは贔屓のチームの状態や、新戦力の様子などが気にかかる時期になってきました。横浜出身の私は勿論ベイスターズの大ファン、なんせ横浜スタジアムまで歩いて行ける距離で育ったもので。優勝した時は、電通総研のYさんやミュージックマガジン元編集長のTさん等と日本シリーズも観戦しに行き、大いに盛り上がりました。

という訳で昔からアンチ・ジャイアンツでした。だから一昨年、ジャイアンツOBの森さんが監督になった時は、なんでやねん!と頭にきたものでした。私の周りのベイファンもみんな大ブーイング、大堀(球団社長)は一体何を考えているんだと怒り心頭でした。

今年は球団OBの山下さんが監督になり、チームも森監督の下での辛気臭い雰囲気から一転明るくなったようです。この2年間、森監督じゃ応援行く気にはなれませんでしたが、今年は久々に横浜スタジアムに足を運ぶつもりです。

アメフトでは勿論、ニューオーリンズ・セインツのファンです。一時期セインツのスタジャン、スウェット・パーカ、Tシャツなどせっせと集めたものでした。セインツ・グッズの中で一番気に入っているのは、“WHO DAT!”という1988年にリリースされたセインツ応援レコード(LP 1988年 米MARDI GRAS MG 1007)です。うち1曲は地元の英雄、ネヴィル・ブラザーズのエアロン・ネヴィル(正しい発音はアーロンではありません!ローマ字じゃないんだから)が歌っているため、ネヴィルズ・ファンにとってはちょっとしたコレクターズ・アイテムと言えましょう。ご機嫌なセカンドラインのナンバーを聴いていると、気分はすっかりマルディグラ。ベイスターズにもこういうカッコイイCDを作ってほしいものですね。

今日の愛聴盤
○AARON NEVILLE: TELL IT LIKE IT IS (LP 1967年 米PAR-LO LP NO.1)
大ヒットした表題曲を含むエアロンのセカンド。ゴールデン・ヴォイスに酔いしれます。
○BADGER: WHITE LADY (LP 1974年 英Epic EPC 80009)
ジャッキー・ロマックスが加入、アラン・トゥーサンのプロデュースの下ニューオーリンズで録音したセカンド。この頃のトゥーサンは英国ロッカーにモテモテですね。
○DIZ WATSON: RHUMBALERO (LP 1984年 英ACE CH 124)
英国のプロフェッサー・ロングヘアー。ニューオーリンズ・スタイルのローリングピアノとヨレたヴォーカルがナイス。
○RICHARD THOMPSON: (guitar vocal) A Collection of Unreleased and Rare Material 1967-1976 (LP 1976年 英ISLAND ICD 8)
英トラッドに新たな生命を吹き込んだ男にして真のロックンローラー&ギター・マスターのレア音源集。

○アート&エアロン兄弟

私はネヴィル・ブラザーズのメーリング・リストに登録しているので、彼らの最新情報がよくメールで送られてきます。最近のトピックは、なんといってもエアロンの新譜“Believe”のリリース(1月28日)でしょう。なんとバリー・ベケットをプロデューサーに迎えたスピリチュアル・アルバムとのことで、サム・クック、ボブ・ディランといったエアロン・ファンならお馴染みのアーティストの作品を取り上げているとか。バリー・ベケットのプロデュースでスピリチュアルとくれば、ボブ・ディランの名作“Slow Train Will Coming”(LP 1979年 米Columbia FC36120)が想い出されます。やはりマッスルショールズ録音なのでしょうか?“New Orleans meets Muscle Shoals”、うーん、楽しみです。

そして今日ニューオーリンズから到着したoff BEAT最新号(2月号)の表紙は、ネヴィルズの長兄、Poppa Funkことアート・ネヴィルでした。7ページに及ぶ彼の特集が組まれ、更に彼の息子、ギタリストのイアンの記事も掲載。ネヴィルズやミーターズのファンには見逃せない一冊です。表紙のアートは若々しいのですが、なんと彼も昨年の12月で65歳!考えてみれば、彼がホーケッツ時代の代表作マルディグラ・マンボをレコーディングしてから来年ではや半世紀経ちます。それでいて未だにファンクマスターとして第一線でファンクし続けているのです。いやー、こういう親爺に私もなりたいものです。

今日の愛聴盤
○ART & AARON NEVILLE: THE BEST OF ART & AARON NEVILLE (LP 1982年 米BANDY 70013)
インスタント時代のアートをA面、ミニット時代のエアロンをB面に配した地元ニューオーリンズBANDYによるコンピレーション。よく考えたら、アートにはオリジナル・アルバムがないんですよね。
○THE ZION HARMONIZERS: YOU DON’T HAVE TO GET IN TROUBLE (LP 1974年 米FLYING FISH 002)
ニューオーリンズのゴスペルと訊かれたら、最初に頭に浮かぶのがザイオン・ハーモナイザーズ。そんな彼らのファースト・アルバムがこれ。ギターだけをバックに絶妙のハーモニーを奏でます。
○FRANKIE MILLER: ONCE IN A BLUE MOON (LP 1972年 英Chrysalis CHR 1036)
70年代のイギリスを代表する渋喉ヴォーカリストがブリンズリー・シュウォーツのメンバーを迎えてレコーディングしたファースト。その後、彼もニューオーリンズ詣でを行います。極渋!
○ELKIE BROOKS: TWO DAYS AWAY (LP 1977年 英A&M AMLH 68409)
70年代のイギリスを代表する渋喉女性ヴォーカリスト。名ライターコンビのリーバー&ストーラーがプロデュース。ネヴィルズも演っているモージョ・ハンナがグルーヴィーでカッコイイし、ダン・ペンのドゥ・ライト・ウーマンは超極渋。


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