//// 2003年5月6日 ////
お元気ですか??
最近、何かと話題の白装束の集団ですが、とっても悪者にされている様に思えてならない、というのも、彼らは、何か悪いことをしているのだろうか??
確かに違法駐車?不正改造車両?確かに法には触れているけど、例えば彼らを取材する人たちの車も十分に違法駐車なのでは??
別段、何も悪い事もしていないのに、何かと追い回されているようで、少々気の毒に感じているのは、僕だけだろうか??
もう一件、イラクでの毎日新聞記者の爆弾事件、この一連の報道も一部のテレビでは行き過ぎたコメントがあった様に感じている、例えば、「記者は最初から、爆弾と認識していた」と決めてかかるマスコミがとても多かったという点だ。
この事、つまり記者が爆弾としての認識を持っていたかどうか?についてはどうやって裏をとったのだろうか?単なるコメンテータの推測ではないだろうか?
しかし、このコメンテータが何度も「彼は爆弾として認識して持ち込んでいた」「空港職員の方が亡くなった」この二つを何度も流されると、本当に毎日新聞の記者が爆弾として認識して、意図的に空港に持ち込んで、機内に持ち込みを考えていたような気になってきてしまう。
でも、事実はどうも違うようではありませんか?イラクでのアシスタントの人ですら、その記念品(結果的に爆弾だったわけですが)を投げて扱っていたり、子供達に渡したりしている訳で・・・・。
といった感じに、テレビや新聞の報道を鵜呑みにするのではなく、よく聞いてみて、自分で判断しなければならない、切に感じます。
□東京的音楽生活 首藤明彦/音楽プロデューサー協会事務局長
○ピアノ・ソロ
昨日は、柏NARDISのマスター小峯さんとブラッド・メルドーのピアノ・ソロ・コンサートを聴くために、すみだトリフォニーホールまで足を運びました。ライヴハウスのような限られた空間ではない、あの1800席という広い空間を、SRなしといういわば素のままの自分を曝け出してのピアノ・ソロは、ジャズ・ピアニストにとってはなかなかの冒険だと思います。
私は基本的に、ジャズピアノはリズムセクションの付いたトリオで聴くのが一番好きで、ソロで聴きたいと思わせられるピアニストは、ほんの一握りです。コンサートの中の数曲をソロで聴くのはいいのですが、コンサート全てをソロで聴かせるにはかなりの力量とオリジナリティが必要となってくるからです。またそのピアニストの資質や、目指している音楽的な方向性が、ソロに向いているか不向きかということもあると思うし。
さて、ブラッド・メルドーの今回の演奏、まだ結論を出すのには早いような気がしました。それぞれの曲に対してのアプローチ方法に関して、色々なアイデアがあるのでしょうが、まだその方向性を探っている最中なような感じでした。ただ彼の資質、クラシックでキャリアをスタートしロックが好きだった(実際、ポール・サイモン、ジョニ・ミッチェル、ニック・ドレイクの曲を演奏)ということはそのまま出ていたと思うし、黒い要素(ブルース・フィーリングやグルーヴ感)が全くといっていいほどないということも窺い知れて、そこは面白かったのですが。
過去にホール・ライヴを体験したことのあるダラー・ブランドや菊地雅章などのように、他の誰でもないという個性をピアノ・ソロで発揮できるようになるまでには、まだ時間がかかるでしょう。でもその第一歩を踏み出せたということに、今回のコンサートの意義があると思います。次は5年後に聴いてみたいですね。
今日の愛聴盤
○ANDREW HILL: VERONA RAG (LP 1988年 伊SOUL NOTE 121 110-1)
私の大好きなハイチ出身の黒人ピアニストで、作・編曲家としても才能豊かなアンドリュー・ヒルのピアノ・ソロ・アルバム。ブルーノート・レコーズの創始者アルフレッド・ライオンが彼のことを「自分の最後の発見」と自負していたとか。自作曲もスタンダードも美しい詩情に溢れています。孤高のマエストロ。
○ANDREW HILL: HOMMAGE (LP 1975年 日EAST WIND ES-8017)
日本のEAST WINDにもアンドリューは3作品を残しましたが、その1枚目は彼にとって初のピアノ・ソロとなるこのアルバム。アルフレッド・ライオンが67年に引退後、不遇な時代を過ごしてきたアンドリューが復活の狼煙をあげた一作。選び抜かれた音で奏でられる音楽は、饒舌ではありませんが雄弁です。
○ANDREW HILL: ONE FOR ONE (LP 1975年 米BLUE NOTE BN-LA459-H2)
63年11月から64年6月にかけて5枚のアルバムを次々と録音、これからの時代を担うアーティストと嘱望されていたのにもかかわらず、以後の70年までのブルーノートへの録音は、このアルバムが出されるまで何故か発表されませんでした。3つのセッションから成る全曲自作の11曲が収録されており、主な参加者はベニー・モウピン(ts、fl、bcl)、ジョー・ヘンダーソン(ts)、フレディ・ハバード(tp)、ロン・カーター(b)など。新主流派の作曲家としての非凡さが窺い知れる2枚組。
○音楽は誰のものか
プー(菊地雅章)さんのホームページで、Out there誌に3号に渡って掲載された、99年12月に行われたインタヴューを読みました。「音楽は誰のものか」と題されたこのインタヴューに関しては、以前プーさんからも聞いていたのですが、残念ながらまだ未読でした。という訳で興味を持って読み始めたところ、かなりの分量でしたが面白くて一気に読んでしまいました。
中でも興味深く読んだのが、プーさん個人に関しては勿論のこと、ギル・エヴァンスやマイルス・ディヴィスなどプーさんと音楽的交流のあったミュージシャンたちの話です。プーさんやギルやマイルスの、彼らの音楽の裏に潜むアーティストとしての素顔が垣間見えてきました。
しかし、スライ・ストーンがリハーサルに現れなかったために実現しなかったというマイルス・バンドの話は、もし実現していたらと思うと興奮させられると共に、スライのことを恨みたくなりました。なんせマイルス(tp)、ピート・コージー(g)、スライ・ストーン(b)、菊地雅章(kb)、ジャック・ディジョネット(ds)っていう編成ですからね。それに代わってという訳ではありませんが、是非実現して欲しいのがジェイムス・ブラッド・ウルマーとジャン・ポール・ブレリーという、当代(個人的)2大ギタリストをフィーチャーしたブギ・バンドです。
驚かされたのは、プーさんが好きだと名前を挙げているジャズ・ミュージシャンの多くが、自分の好きなミュージシャンとダブること。アンドリュー・ヒルの名前が挙がっていたのも嬉しかったですね。そう言えば、お会いした時も「今興味があるミュージシャンはアイヴァン・ネヴィル」と言われて、驚いた記憶があります。(註:アイヴァン・ネヴィル=ネヴィルズのエアロンの息子。キース・リチャーズのアルバムへの参加で知られるが、自身もアルバムを発表しているヴォーカリスト兼キーボード奏者)
「音楽」や「音楽家」について考えさせられる発言も多く、頭にインプットしたい情報があまりにも多いため、時間を置きながら何度も読み直したいなと思わせられる、重量級のインタヴューでした。興味のある方は是非http://www.cyborg.ne.jp/~poo-sun/archive/index.htmlをチェックしてみて下さい。
今日の愛聴盤
○GIL EVANS / STEVE LACY: PARIS BLUES (LP 1988年 仏OWL 049)
プーさんもインタヴューの中で、ピアニストとしてのギル・エヴァンスについて触れていますが、そんなピアニストとしてのギルが味わい尽くせる逸品。5曲中3曲がミンガスの作品で、これはギルの希望だったとか。少し前、(誰だったか失念しましたが)若いミュージシャンたちと話をした時に、その一人がこのアルバムが大好きと言っていたのを想い出しました。ビルは、アコースティックとエレクトリックのピアノを演奏、スティーヴは勿論ソプラノサックスです。
○笠井紀美子: TOKYO SPECIAL (LP 1977年 日CBS/SONY 25AP 730)
1972年CBS/SONY専属第一作で、いきなりギル・エヴァンスとレコーディング共演したのが笠井紀美子さん。更に翌年には菊地雅洋、以降もオリバー・ネルソン、ジョー・サンプル、シダー・ウォルトンと兵たちとレコーディングを重ねていきます。そして私たちを驚かせたのがこの「全曲日本語」によるポップス・アルバム。安井かずみの詩に曲を付けたのは、山下達郎、鈴木勲、筒美京平、矢野顕子など多彩な面々で、バックを受け持つのは鈴木宏昌率いるコルゲンバンド(松木恒秀のギターがいつもながらナイス!)。今ならフリーソウルとして聴かれる作品でしょうか。