//// 2003年5月27日 ////

 

 お元気ですか??

 突然の地震にビックリしてます、かなり長時間(といっても数分もないと思いますが)に特に驚くきました。

 しかし、今回は首藤氏のコラムですが、やはり、読めば読むほどに、しっかりと書いてる、自分は反省しきりです、確か近いうちに書籍を執筆されるようで・・・、楽しみにしてますが、何でも激しく今忙しそうで・・・、首藤さん、忙しくなっても偶には、高円寺のTカフェに行きましょうね。

■東京的音楽生活 首藤明彦/音楽プロデューサ協会事務局長


●SMART WENT CRAZY 〜 ザッパが認めたブラス野郎たち

“Go see them… they’re excellent.” と、あのフランク・ザッパに認められたブラス野郎たち、メリディアン・アーツ・アンサンブル(Meridian Arts Ensemble)がいつの間にか復活していました。それも脱退したオリジナルメンバー4人中3人までもが復帰して。これでオリジナルメンバー5人の内4人が揃ったという訳です。

MAEは、過去に仕事をした海外のミュージシャンの中で、最も印象に残っていると言っても過言ではありません。彼らがMAEとして行った唯一の日本ツアーの時(91年5月)、お互い若かったこともあり(彼らは20代半ばでした)、コンサートが終わった後やオフの日など、よくつるんで遊びました。大阪の音楽好きが集まるミナミのバー音音(ネオン)のマスターのチャリさんが、その昔キタでやっていた伝説の?バーのチャーリーズ・バーや、お茶の水ナルに繰り出したものです(ナルでは飛び入りでジャム・セッションも)。

その後、彼らとニューヨークで再会した時に、フランク・ザッパから彼の曲をアレンジして演奏する許可をもらいたくて、今日スタジオでデモテープを録音したんだ、と言っていました。それから1年ほどしてニューヨークで会った時に、ザッパの件どうなったの、と訊くと1枚のCDを見せられました。なんと彼らはザッパからOKの返答をもらった上に、ザッパから直接指導を受けレコーディングまで行っていたのです。

その後彼らはザッパの曲を次々とレコーディングするばかりか、ザッパの盟友キャプテン・ビーフハートまでそのレパートリーを拡大。しかし、どんな理由があったか分かりませんが、トロンボーンのベンを残しオリジナルメンバーが次々に脱退してしまいました。99年6月、たまたまバンドのフロントマン的存在だったジョン・ネルソン(tp)がアトランティック・ブラスのメンバーとして来日、会って話すことができました。アトランティックは一時的な在籍で、ニューヨークのバッファローに移ってチェロとチューバを入れたロックバンドを結成するとのことでしたが…。

クラシックのコンクールに優勝し、クラシックのアンサンブルとして出発した彼らですが、来日した際ジョンがいつもウォークマンで聴いていたのはアイス・キューブとキング・クリムゾン。遂にはドラムを加えニッティング・ファクトリーやCBGB’sにも出演し、ザッパや牛心隊長やクリムゾンまで演奏する彼らに、アメリカのASCAPは室内楽のAdventurous Programming Awardを授与しています。

復活した彼らがどんな音楽を披露してくれるのか、期待して待つことにしましょう。

今日の愛聴盤
○MERIDIAN ARTS ENSEMBLE: SMART WENT CRAZY (CD 1993年 蘭CHANNEL CROSSING CCS 4192)
全てはここから始まった?93年3月12日、ロスのザッパ宅で披露したナンバー(ザッパ初期の作品を5曲メドレー)をそのまま収録。ザッパからアレンジに関して直接のサジェスチョンを受けており、これらの作品はMAEとザッパの貴重なコラボレーションの記録と言えるでしょう(ザッパは93年12月4日永眠)。他にもビリー・ストレイホーン(ラッシュ・ライフ)、ジミ・ヘンドリクス(パープル・ヘイズ!)や現代音楽の作曲家の作品を採り上げています。タイトルナンバーはカーク・ニューロックがMAEのために書いた作品で、彼らの魅力が詰まった名演!アレン・ギンズバーグの詩から題名が取られており、これをアルバムタイトルにするところが彼ららしいですね。

○TOM PIERSON: V (CD 1994年 日AUTEUR 1194)
93年頃だったか、ある日突然トムから電話がかかってきました。曰く、MAEのジョンから東京には面白いヤツがいるから連絡取るようにと言われたんだ。直後にブルース・アレイで会ったトムはリリシズム溢れるピアニストでした。トムはMAEのために曲を書いており、またジョンはトムのビッグバンドで演奏していたこともあるという間柄なのです。ギル・エバンスから「私の知りうる限り、世に知られざる最高の作曲家」と言われたトムですが、ピアニストとしても最高の存在であることは、このCDを聴けばよく分かります。このトムが送ってくれたCD、4ページに渡るSPECIAL THANKSの中には驚いたことになんと私の名前も。

●MAE つづき

いよいよ今日から、今年の戦力を占うプロ野球のオープン戦が始まりました。我がベイスターズは、4番に起用した待望の和製大砲古木のホームランもあり、スワローズに8対3で大勝。今年の戦力に期待が持てる、幸先のいいスタートです。このまま故故障者が出ずに開幕を迎えて欲しいものです。

さて、先日書いたMAEの近況に関してもっと情報はないかと調べたところ、アメリカで活躍なさっているトランペッター、アトランティック・ブラスのヒロ・野口さんのホームページに行き当たりました。ゲストブックに記帳したところ、ご丁寧にヒロさんからメールを頂戴し、MAEのメンバーの近況を知ることができました。

更にジョン・ネルソンのホームページのアドレスも教えて頂き、そこでジョンの新しいメール・アドレスをゲット。早速メールを送ったところ、ジョンからも速攻で返答メールがきました。近い将来の再会を約束、その日が訪れるのが今から楽しみです。

今日の愛聴盤
○CAPTAIN BEEFHEART AND THE MAGIC BAND: CLEAR SPOT (LP 1972年 米REPRISE MS 2115)
私が最初に入手した隊長のアルバムがコレ。難解という先入観があったのですが、ここで展開される音楽は驚くほどポップかつ分かりやすいのです。ロックもブルースもソウルも(フリー)ジャズも愛する耳には、これは媚薬。この口当たりのよさが良かったのか悪かったのか、以後ズブズブとディープな牛心ワールドにハマることとなりました。

○CAPTAIN BEEFHEART AND THE MAGIC BAND: DUST SUCKER (CD 2002年 英Milksafe BF 6003)
本人が音楽界から身を引いてしまったので新作は期待できないためか、近年の隊長の未発表音源のリリースラッシュは嬉しいかぎりです。これはフランク・ザッパのプロデュースの下、75年からレコーディングを開始し76年に完成したものの、ザッパとレコード会社のいざこざのとばっちりを喰い発表されなかった幻のアルバム ‘BAT CHAIN PULLER’で、昨年いきなり発売、ファンを驚かせました。隊長の頭の中に渦巻いていた音楽が、マジックバンドの精鋭とのコラボレーションにより再現、ワンアンドオンリーの音の万華鏡を創り上げています。

 


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