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首藤明彦
コラム&エッセイ

東京的音楽生活













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巨匠のお言葉 - < 2002 3/27 >
いやな天気が続きますねぇ。今日も雨だし。それもかなり激しいし…。あぁ、憂鬱だ。それはそうと、巨匠(笑)がいいこと言ってるなぁ。

「感受性の高い時に様々な芸術や創造性の高い人たちの中に居てください。これがとても大切です。」(3/27日付けSomeday affairより)
はい、ホントその通り。自分でも若い頃から特に気を付けていたことなので、よく分かる。今も、人と会うのには時間を惜しまないようにしているし、音楽、映画、小説、美術、その他諸々、どんどん興味を持って接している。私も一日48時間欲しい!

さて、旧録音のベスト・テンをやろうと思って、一応10作品を選んだのだけど、今オフィスで手元にそれぞれのちゃんとしたタイトル等の資料がないので、正式タイトはご勘弁を…。

まず栄えある1位は、バッファロー・スプリングフィールドのCDボックス。これは昔から出る出るといわれながら、なかなか出なかったのが遂にリリースされたもの。デモ等の未発表音源満載で、待ったかいがあったなぁ!若き日のニール・ヤングやスティヴン・スティルスの才能に触れることができるが、これだけの音をまとめて聴いて、このバンドのリズム・セクションの素晴らしさも再認識。

2位はヴェルベット・アンダーグランドのオフィシャル・ブートレグともいえる未発表音源ライヴのCDボックス。これも、今までのどのオフィシャル・ライヴより魅力的で、一気に聴いた。3位は以前コラムで書いたハンブル・パイ(第1期)の未発表ライヴ。

4位はマイルス・デイヴィスの「イン・ア・サイレント・ウェイ」のCDボックス。60年代末期から70年代前半のエレクトリック・マイルスは大好きなので、もっと聴きたいぞ!5位はフリーのファーストの紙ジャケ盤。ボーナス・トラックとして未発表ヴァージョンも収録、セカンドと併せて、ブルース・ロックのファンはマストでしょう。

6位はDVDで、当時人気絶頂のロリー・ギャラガーの73年のアイルランド公演を追ったドキュメント。エネルギッシュで、永遠のギター少年ロリーの魅力が満載。早い死が惜しまれる。

7位はジャズ・オルガンのコルトレーン?、奇才ラリー・ヤングの超レアな73年のラスト・ソロ・アルバム。マイルスの「ビッチズ・ブルー」への参加(エレクトリック・ピアノ)で知られるが、ここでのサウンドはもうひとつのマイルス・サウンドといいたくなるもの。パーカッションを多用し、空間を埋め尽くすかのようにオルガンが縦横無尽に飛び廻る。ジェイムズ・ブラッド・ウルマー(g)とファロア・サンダース(sax)の参加が華を添える。

8位はボブ・マーリーのアイランド時代の紙ジャケ盤。これも未発表音源満載。代表としてファーストの「キャッチ・ザ・ファイヤー」を挙げよう。9位は、アヴァンギャルドやフリー・ジャズで知られるフランスBYG旧音源のオムニバス、アナログで6枚組みといったヴォリュームだ。まとめて聴いて、昔のロフト・ジャズやフリー・ジャズ熱が再開しそうな気分。10位は、これも以前書いた、テン・イヤーズ・アフターのフィルモアでも未発表ライヴの2枚組みCD。

うーん、こうやってみると、70年代前半のブルース(系)ロックが妙に多い。昨年は、自分的にはそういうのに惹かれるブルーな1年だったのかな(確かにそうだ!)、と分析してみたがどうでしょう。

今ごろベスト・テン - < 2002 3/25 >
前回、暖かいと書いたとたんに肌寒くなり、これじゃお花見どころじゃないね。まぁ、それでも行く人は行くんだろうけど。

以前、昨年の私的ベスト・テンを書くと言っておきながら、随分と時間がたってしまった。先日かわはらさんからも指摘されたので、書かなきゃね。随分と季節はずれというか間が抜けた時期だけど。あ、でもアメリカのアカデミー賞も今日発表だから丁度いいかもしれない。

で、色々と考えてみたのだけれど、思いつく新譜が例年と比べかなり少ない。これは、いい新譜が少ないという訳ではなく、単に私が昨年購入したパッケージ・ソフトの中で、新譜が占める割合が少ないということだ。こちらの非常に限られた財源の中でのソフト購入となる訳だが、近年のリイシュー盤、未発表音源発掘盤、ボックス・セットのリリース・ラッシュという状況では、どうしても新譜の分が悪い。というわけで、印象に残っているのも新譜より旧録音ものの方が多いというのが正直なところだ。というわけで、新譜、旧録音と分けて発表!まずは新譜。

2001年極私的新譜(CD)ベストテン
1. Lucinda Williams / ESSENCE
2. Better Than Ezra / Closer
3. Macy Gray / The Id
4. Jean-Paul Bourelly / TRANCE ATLANTIC(Boom BopU)
5. James Blood Ulmer / BLUE BLOOD
6. The Yayhoos / FEAR NOT the OBVIOUS
7. Masabumi Kikuchi The Slash Trio / SLASH 1°
8. Bonerama / LIVE at the Old Point
9. Ryan Adams / GOLD
10.J. Blackfoot / Same Time, Same Place

う〜ん、ホントに私的だ(笑)。因みに敢えてジャンル分けすれば、オルタナ・カントリー(1、9)、ニューオーリンズもの(2=ロック、8=ブラス・バンド)、ソウル/R&B(3、10)、ジャズ(4、5、7)、ルーツ・ロック(6)ということになるのか。

ルシンダの1は、とにかく圧倒的な回数を聴いた。初めて聴いた時はあまりに穏やかで、アレッて感じだったけど、聴くたびに惹き込まれて。ひとこと、傑作!マルコム・バーンのプロデュースの下、スタジオで圧倒的に創り込んだ前作から一転、自分たちもプロデュースに加わった2も一聴は地味な感じがしたが、聴くたびに魅力を発見。気がつけばこの順位。ライヴも少しはうまくなったかな?

ジャズの3枚は、はたしてジャズ・ファンは聴いているのか?この辺聴かなきゃ、今聴くジャズはないよね。ウルマーは、“MEMPHIS BLOOD: THE SUN SESSIONS”もグッド。フロントがトロンボーン5本(あとは、スーザフォン、ギター、ドラム)というとんでもない編成の、ミュールボーンのマーク・マリンズ率いる8も最高!さすがニューオーリンズといったところか。

いまどきこんな70年代みたいなアルバム出しちゃう、元ジョージア・サテライツのダン・ベアードがフロントに立つ6も大歓迎。こんなアルバムなら毎月出して欲しいくらい。

しかしよく見ると、日本盤が出ているのは3、7(日本制作)、9だけとは寂しい。世間の流行とまったくリンクしていなくて、自分らしいね。旧録音ベスト・テンは次回に!

レコード聴きまくりの休日 - < 2002 3/22 >
いやー、暖かい。東京もこんな時期なのに桜が満開になってしまった。日曜までは、あちこち花見で盛り上がっているのでは。

さて、そんな今日この頃だが、火曜に久々にバンドの練習をした。バンドのメンバーとはしょっちゅう会ってるけど、スタジオでの練習となるといつ以来かな?まぁ、今年になってから初めてというのは間違いない。で終了後、いつもの通り反省会(ただの呑み会ですが)にそのまま突入。場所は、今巷で話題?の「さくら水産」。相変わらず安くて感激してしまった。

昨日の春分の日は、久々に家でゆっくり寛いだ。普段はCDを聴く機会が多いので、よし、今日は時間もあるしレコードを聴くぞ!という気分になり、レコード棚を物色。アメリカン・ルーツ・ロックやカントリー・ロックがいいかなと思い、ウェイン・ベリーが在籍していたティンバーをいったん取り出したが止めて、その隣にあったボランティアーズを聴く事にした。ソロ活動を経たベリーが、新たにジョージ・クリントン(Pファンクとは別人)と結成したが、全く売れなかったバンドだ。

聴きながら、シンガーソングライターを扱ったムック本を読んでいたら、急にジェイムス・テイラーが聴きたくなり、「ワンマン・ドッグ」を取り出す。う〜ん、最高。あっという間に両面を聴く。となると次は妹、ケイト・テイラーの「シスター・ケイト」か。キャロル・キングのピアノとダニー・クーチのギターがいいんだよね。で、次はじゃあまた女性ヴォーカルを、という気持ちになりカレン・ダルトンのセカンドを引っ張り出した。うん、シブいなーなんて感心しながら、なぜか「ジャズ批評」誌のオーネット・コールマン特集号をパラパラと眺める。

すると急にジェームス・ブラッド・ウルマーが聴きたくなった。70年代末、ミントンハウスで初めて彼の「アー・ユー・グラッド・トゥー・ビー・イン・アメリカ」を聴いた時の衝撃は、今も鮮烈に覚えている。特に「ジャズ・イズ・ザ・ティーチャー(ソウル・イズ・ザ・プリーチャー)」は、そのタイトルのカッコよさ共々最高にイカした曲として、今でもたまに聴きたくなるのだ。

というわけで、「ジャズ・イズ・ザ・ティーチャー」を聴くことに。今回はオリジナルのラフ・トレード盤ではなく、昔ニューヨークで見つけたアーティスト・ハウス盤をかけた。聴きながらジャケットのクレジットを眺めていたら、プロデューサーのところにレッド・クレイオラのメイヨ・トンプソンの名前を見つけ(ラフ・トレードだから当たり前だが)、そうだったんだよなー、と意味無く納得。

となるともう止まらない。次は80年代末に大好きで聴きまくった、当時のウルマーのドラマー、グラント・カルヴィン・ウェストンがドイツのレーベルに吹き込んだ「ダンス・ロマンス」だ!ヴォーカル・ナンバーを揃え、イージー・サイドと名付けられたA面(因みにB面はシリアス・サイド)がたまりません!ちなみに編成はウェストン(Vo,Ds)、ウルマー(G,Vo)、ジャマラディーン・タクーマ(B,Vo)の超強力トリオで曲によりサックスがプラスされる。

オーネット・スクール出身の三人が織りなすサウンドは、ジャズ、ファンク、ロックがミクスチャーされたもの。単一ジャンルしか聴かないジャズ・ファン、ソウル・ファン、ロック・ファンには、この面白さ分かんないだろーなー、と思いながら、自分がめちゃくちゃ雑食?でよかったなと実感した。

さて、次は何聴こう?

音楽もの映画 - < 2002 3/15 >
スラヴァのツアーも無事に終了、いやー、本当に疲れた。最終日の東京オペラシティには、かわはらさんやK峰さんも来てくれた。そんな先週、映画館には足を運べなかったけど、ずっと観たいと思っていた映画2本をDVDで観ることができた。ひとつめが、ジョン・キューサックが主演ばかりか脚本も手掛けた「ハイ・フィデリティ」、そしてもうひとつが監督キャメロン・クロウの自伝的映画ともいえる「あの頃ペニー・レインと」(原題 “Almost Famous”)。

2本の映画とも音楽、それもロックが重要な要素となっているので、是非観たいと興味を持っていた。原作は私も読んでいたが、ベストセラー小説の「ハイ・フィデリティ」は主人公の職業が中古レコード屋の店主なのだ。そして「あの頃ペニー・レインと」の監督であるキャメロン・クロウは若くして(十代半ばにして)「ローリングストーン」誌のライターになった、いわば伝説の人物のような存在で、その自伝的映画となれば興味も深まる。話の設定も73年とロックが一番面白かった時期だし。

さて、観終わった感想だが、両方とも面白く満足できた。「ハイ・フィデリティ」は舞台を原作のロンドンからシカゴに移していたが、違和感無くはじめからシカゴが舞台であるかのような作品に仕上がっている。わたしがインターネットでよく利用するVというレコード屋もシカゴなので、あそこもこんな風なレコード屋なのかな?、と感情移入できたのが良かったのかもしれない。

主演のキューサックも最高だが、そのキューサックや店にやってくる客とのやりとりが最高に可笑しい二人の従業員が、正にハマリ役で素晴らしい。アメリカのレコード屋(タワーレコードやサム・グッディーズのような大手ではなく、アナログを扱っているようなマニアックな店)に行ったことのある人は、こんな店あるよな、とニヤリとするはずだ。

「あの頃ペニー・レインと」は、ペニー・レイン役のケイト・ハドソンにやられた!透明感があり、非常にチャーミング。母親のゴールディ・ホーンに負けないくらいの大物女優になる資質充分とみた。

この作品、レッド・ツェッペリンの追っかけ少年がいたり、主人公が記事を書くために同行する(架空の)バンド、スティルウォーターのやっている音楽が、フリーやサザン・ロック風だったり、同じホテルにデイヴィッド・ボウイが宿泊していたり(本人は出ていませんが)、ハンブル・パイのマネージャーがいたりと、73年あたりのロックシーンのネタ満載で、これまたニヤリとさせられる部分が多い。因みに、この映画のテクニカル・アドヴァイザーは、元ハンブル・パイのピーター・フランプトンだ。

昨年デラックス・エディションのDVDでリリースされた「ロッキー・ホラー・ショウ」しかり、「ブルース・ブラザース」しかり、こういった音楽ネタ映画は大歓迎だ。

ジャズ・フェスト - < 2002 3/05 >
いよいよスラヴァのツアーも大詰め、残すところ明日のオペラシティでの公演のみとなった。ツアーで忙しい忙しいといいながら、時間をやりくりしながら、バンドのメンバーと飲みに行き、かわはらさんと飲みに行き、NARUのOB会に顔を出して懐かしい連中と飲みに行き、ツアー先の大阪で音音(ねおん)のマスター、チャリさんと飲みに行き、としっかり飲んでいる。

そんな中、やっぱり悔しいのはツアーに重なって、ブライアン・ウィルソンのコンサートに行けなかったこと。あのテロさえなければ行けたのに(テロでツアーが延期された)。彼が益々元気に活動を続け、また来日してくれることを祈るしかないですね。

昨日、毎月ニューオーリンズから取り寄せている「オフ・ビート」誌が届いた。今年のジャズ・フェストの出演者が発表されていたが、いわゆるロックなどのビッグ・ネームがいつもより少なく、全体的にはちょっと地味な印象かな。でもジャズ系と地元アーティストは充実していている。また、行きたくなってしまった。

ヤン・ガルバレク - < 2002 2/15 >
一昨日は、6時過ぎにオフィスを抜け出し、錦糸町にあるすみだトリフォニーホールへ、ヤン・ガルバレクとヒリヤード・アンサンブルによる「ムネモシネ」と題されたコンサートに行ってきた。

ガルバレクは、ジャズ・ファンには70年代のキース・ジャレットのクァルテットのサックス奏者として知られているが、私はなんといってもボボ・ステンソンのアルバム“ウィッチ・タイ・ト”でのプレイが印象に残っている。このアルバム、10代の後半ジャズ喫茶で初めて聴いて一発で気に入って以来、ずーっと愛聴盤だ。

今回のコンサートは、イギリスのクラシック系男声ヴォーカル・グループとの共演で、古代民謡などを中心にやったため1曲を除いてソプラノばかり吹いたが、1曲だけ吹いたテナーが最高!アルバート・アイラーまで引用したしね。もっとテナーをブリブリ吹いて欲しかったけど、クラシックのコンサートじゃ無理か。

そして昨日はオペラシティでスラヴァの初日が無事行なわれました。明日からはビータ(旅行)の始まり、まず鹿児島へ行ってきます。

スラヴァ - < 2002 2/10 >
一昨日かわはらさんとの共通の友人S川さんと一緒に飲んだ時、1月18日以来更新していませんね、と突っ込まれてしまった。やばいやばい。

もうすぐアヴェ・マリアにヒットで知られるカウンター・テナー、スラヴァのツアーがスタートするので、昨日からリハーサルが始まった。映画「スターリングラード」のCM(アヴェ・マリア)や資生堂のCM(サマータイム)で彼の曲が使われていたので、彼のハイトーン・ヴォイスを耳にしているかたも多いと思う。

今回は、「Trinity Tour アヴェ・マリア コンサート」と題し、アルバム「アヴェ・マリア」と「トリニティ」(新譜)から、これでもかというくらいアヴェ・マリアを演奏します。究極のヒーリング・コンサートを目指していますので、皆さんヨロシク!

遅くなったけど、近々昨年の私的音楽ソフトBEST10を書きますんで!

お茶ナルの想い出〜カートとMAE - < 2002 1/18 >
時が経つのは早いもので、NARUのオーナーだった成田さんが亡くなられてから一年が過ぎた。その後、かつてのNARUの従業員や常連仲間との付き合いが復活し、みんなと仲良くやっている。お茶の水のNARU(以下お茶ナル)も、今では成田さんの息子の広喜君が皆に助けられながら、りっぱに後を継いでいる。

今夜は、そんな成田さんを偲び、お茶ナルでメモリアルパーティーが開催されるということなので、バンドのメンバー(5人中3人が元従業員)たちと出かけてくる。今夜の出演者のリーダー格はテナーサックスの山口真文さんだが、真文さんときくと思い出すアーティストが一人いる。アメリカのヴァイオリン奏者、カート・ニッカネンだ。

カートが日本にツアーで来たのは、89年か90年、当時二十代半ばくらいだったと思う。長身で、まるでハリウッドスターのような甘く端正な顔立ちは、スター性に溢れていた。そのカートが、東京滞在中にジャズを聴きたいと言ったので連れて行ったのがお茶ナルで、その時出演していたのが真文さんだった。カートはその演奏を甚く気に入っていた。

さてそれから地方を廻り、また東京に戻ってきた日曜日、サントリーホールで午後にコンサートを行なった。終演後、楽屋にまだコンクールを取って有名になる前の諏訪内晶子さんがカートを訪ねてきたのが印象に残っている。その後カートのリクエストで六本木でパチンコを少しやった後、ピットインに行った。出演者を見てビックリ、また真文さんだ。お茶ナルの時はストレート・アヘッドなジャズだったが、今度はちょっとフュージョン風味。カートも満足していた。カートがその後日本に来たという話は聞かないし、海外での噂も殆ど入ってこない。元気でやっているのだろうか。

お茶ナルにはもう一組アーティストを連れて行ったことがある。91年の5月に、晩年のフランク・ザッパとの交流で知られる、メリディアン・アーツ・アンサンブル(MAE)を連れて行った。彼らの場合は最初に連れて行った時に演奏していた黒田京子さんのピアノに驚き、黒田さんと話をしたら、黒田さんは一週間後またお茶ナルに出演、彼らもその日東京でコンサートということがわかった。そうなるとミュージシャンは話が早い。結局、彼らはコンサート終了後楽器をそのまま持ってお茶ナルに行き、セッションしようということになった。

さっそく、当時の店長K峯(我がバンドのピアニスト)さんの承諾を得、一週間後コンサート終了後MAEのみんなを連れてお茶ナルに行った。セッションに参加したのはトランペットのリッチー、トロンボーンのベン、テューバのレイだったと記憶している。レイは、秋吉敏子さんともレコーディングしている売れっ子だ。

その後92年の2月頃にニユーヨークで再会した時、フランク・ザッパの曲を演奏したいので、ザッパに送るデモを録音したんだと言っていたが、結局それがザッパに気に入られ本人から直接指導を受けるということになった。その後、MAEはフランク・ザッパの曲を多数レコーディングしているが、更にザッパの盟友として知られるキャプテン・ビーフハートの曲もリリースしている。

そんなMAEもメンバー・チェンジを繰り返し、悲しい事に、とうとう私の知っているメンバーはベンひとりになってしまった。十年前が懐かしい。

私の収獲2001 - < 2002 1/15 >
私が長年購読している雑誌に「レコード・コレクター」という月刊誌がある。毎年、1月に発売される2月号では、「リイシュー・アルバム・ベスト10」という特集があり、併せて各ライター、コレクター諸氏が昨年の掘り出し物ナンバー1を発表する「私の収穫」というグラビアがある。

このコーナーで紹介されているレコードは、かなりのレア盤やこだわり盤が多く、皆さんスゴイなぁ、と思いながら今までは読んでいた。ところが今月発売された同誌の「私の収穫2001」を一目見てビックリ!なんと二人の方が私が所有しているレコードを昨年の収獲として紹介しているのだ。

ひとりは安田謙一さんで、私の大好きなテキサスのロックンローラー、ジョー・キング・キャラスコ(カラスコが正しい?)のデビュー・アルバムを選ばれていた。このアルバム、私も大好きで、ここで採り上げられている米リサのオリジナル盤以外に、英ビッグ・ビート盤(リア・ジャケットの写真がちょっと違う)、再発カセット、同じジャケットを使った英ビッグビートの7インチ・シングルと集めまくった、思い入れの深い1枚だ。

もうひとりは藤川毅さんで、50〜60年代のジャマイカン・カリプソ集の10インチ盤だ。
記憶は定かではないが、10年ちょっと前、カリプソにはまっていた頃に購入したと思われる。多分始めてニューオーリンズに行った時入手したのでは?

で、私の昨年の収獲は?といえば、決定的なコレ1枚というのが全く思いつかない。最近は、続々とリイシューされるCDばかり購入し、アナログ・レコード屋巡りを殆どしていないので、しょうがないか。

カウボーイ・マウスのフレッド・ルブランが在籍していた、ダッシュ・リップ・ロックがアトランタのレーベルに吹き込んだファーストのアナログ盤かな?とも思ったが、入手が昨年始めだったか一昨年の後半だったか記憶が曖昧なのだ。

来年は胸を張って、これが収獲!と言えるような1枚を、今年は発見したいものだ。

皆さん読んでくれてありがとう! - < 2002 1/07 >
さて、皆さんは年末年始どう過ごされたでしょう?私は気がつけば、あっという間にスケジュールが埋まり、友人たちと飲み歩く毎日で。そんな合い間を縫ってよく聴いたのが、マイルスの「イン・ア・サイレント・ウェイ・セッション」(3CD)とセカンド・アルバムをリリースしたころのトム・ウェイツの弾き語りライヴ(1万枚の限定発売とか)、そして2000年のリリースながらやっと入手したロリー・ギャラガーのBBC音源集だ。

あと、10年くらい前にリリースされたニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバルのレーザー・ディスクも、久々に引っ張り出してきて見た。ジャンル別に何種類かあるのだけれど、ケイジャンとザディコを特集したやつは特に気に入っている。

このシリーズ、ライナーノーツを書いているのは殆どが知り合いなのだけれど、ケイジャン&ザディコのライナーは私が密かにルイジアナ音楽の師匠と思っているルイジアナ・ミュージックの知恵袋、池田恵美子さんだ。池田さんから頂いた年賀状に「HPでの音楽三昧な日々読んでいてすごく楽しかったです」とある。読んで下さってありがとう!

それからヒューストンに住んでいる友人にもこのサイトのことを知らせたら、さっそく見た旨メールをもらった。テキサス州は、ルイジアナ州と並んで私の憧れの場所。いつかオースティンやサンアントニオにも行ってみたいものだ。残念ながらダグ・サームは死んでしまったけれど、テキサスの地でビールやテキーラを飲みながら聴くジョー・キング・キャラスコは、サイコーだろうなぁ(因みにジョー・キングはニューヨークのローンスター・ロードハウスとニューオーリンズのジミーズで体験済み!)。

明けましておめでとう! - < 2002 01/01 >
皆さん、明けましておめでとうございます。

今年もたくさんの素敵な人や音楽に出会えることを祈っています。

今年もよろしく!(たまにはメッセージボードに書きこみして下さいね。)



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