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首藤明彦
コラム&エッセイ

東京的音楽生活













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メリー・クリスマス! - < 2002 12/25 >
メリー・クリスマス!今年も遂にあと残り1週間になってしまいましたね。長年に渡り、クリスマスはコンサートの本番を抱え慌ただしく過ごしてきましたが、今年は本番がなく、なんとなく手持ち無沙汰なクリスマスです。

昨日は朝に、シカゴのレコード屋からインターネットでオーダーしたアナログ・レコード6枚が到着。1枚が80年、残りは70年代にリリースされたアルバムのシールド盤です。珍しいブツはひとつもないけれど、全部なんとなく買い損なっていたものばかり。特にシーウィンドのかもめのジャケットのやつは、リリース当時(80年)御茶ノ水ナルで死ぬほど聴いた想い出のアルバムです。当時はあまりにも聴き過ぎていたため自分で買う気にはなれませんでしたが、レコード屋のリストにその名前を見つけ、思わず購入したのです。午前中は着いたばかりのレコードを聴きながらの仕事になりました。

年の瀬の最近よく聴いているのは、ボブ・ディランの「ローリング・サンダー・レヴュー」とジョージ・ハリスンの遺作「ブレインウォッシュド」。両方とも正に「待望の」という言葉がピッタリの作品です。もちろん、ディランはDVD付きの限定盤、ジョージもDVDやおまけ付きのBOX仕様の米盤を買いました。「ローリング・・・」はその場にいたかった、と思わせるような強力なライヴですね。ディランの発する異常なまでのパワーに圧倒されてしまいます。それに対し、ジョージの作品は死を目前にしながらも、全体に漂うその穏やかさにジョージの人柄を感じてしまいます。

明日は忘年JAM、久々の復活d-bopが楽しみです。

本番終了 - < 2002 12/17 >
激動?の本番もどうにか幕が下り、無事東京に帰ってきました。今回はフラメンコの公演でしたが、芸術監督&振付けのラファちゃんことラファエル・アマルゴが大活躍、やるときゃやるなぁとそのリーダーシップぶりに喜んだのでした。

ラファは、スペインで今最も人気のあるダンサーで、ホアキン・コルテスの次は間違いなく彼と目されている人物です。事実、土曜日に新大阪から直接リハーサル会場に駆けつけた私に、ラファが昨日スペインで今年の最優秀男性舞踊手に選ばれたという朗報が。おめでとうと言う私に、ありがとうと笑顔のラファ。「アマルゴ」、「ニューヨークの詩人」と話題作を発表し続ける彼に、皆さんこれから要注目ですよ。

さて、大阪での全ての用を終えた私は、午後3時過ぎに日本橋へ。長らく足を運んでいなかったジャズ専門のレコード屋LIGHTHOUSEに行きました。場所を覚えているか不安でしたが、体がかってに覚えていました。買い損なっていた、欲しいLPが山のよう。荷物も多いし、東京までこれから帰ることを考慮して控えめに3枚(ひとつは2枚組なので正確には4枚)購入。

ECMやWATTやEnjaなどアナログが出回っているうちに買っておきたいレーベルが沢山あります。今回購入したマイケル・マントラー(tp)のライヴ(WATT/18、1987年)もそんな1枚。ジャック・ブルースがヴォーカル、ニック・メイスン(ピンク・フロイド)がドラムと興味深い人選。ECMやWATTに興味を持つのも、十代の頃ミントンハウスでこの辺のサウンドを大量に浴びた影響でしょうね。

今年もあと2週間、これからは忘年会のラッシュで忙しくなりそうです。

師走な日々 - < 2002 12/14 >
しかし忙しい。先月末からすでに東京〜大阪を3往復、今週末からまた大阪です。急に寒くなったこともあって心身ともに疲労困憊していますが、どうも遊ぶのと同様に仕事も好きな性分なようです。疲れながらも久々の現場続きでテンションも高まり、トラブルをひとつづつ解決していく快感にアドレナリンも放出し放題?といった感じです。

もう先々週になってしまいましたが、金曜(11月29日)午後、いつものようにお茶ナルへ「昼ナル」を聴きに(中島さちこpf、吉木稔b、斉藤良ds)。その後ふらりと久々にディスクユニオン御茶ノ水明大前店の2階に行ったら、いきなり「首藤さん」という声が。なんと声の主は、初めてのニューオーリンズ旅行の時の旅の友、今や音楽ライター兼翻訳家として大活躍中の中山義雄さんでした。

一緒にレコード棚を漁っていると、ニューオーリンズでの日々が想い出されます。最近はどの辺聴いているんですか、いや相変わらず節操なくて、なんて会話を少し。しかし、あれからもう12年近く経過しているなんて、月日の経つのは早いものです。今度はゆっくりと久々に音楽談議でもしたいものです。

そして先週の木曜(12月5日)は麻布十番のインフォキュリアスへ、レッドロータスを聴きに。アリチのギターがソロになるとその場の空気に変化をつけられるようになっていて、いい感じ。今までで一番いいライブでした。初ライブから5ヶ月、変化を見続けるのは本当に面白い。

このあいだの日曜(8日)はそのレッドロータスのリズム隊(鈴木浩遊b、アリチg、SASAOds)に花田彩(vo&ep)、島裕介(tp)という編成で、某外資系アパレルのクリスマスパーティーで演奏してもらいました。まぁ、今後もボチボチこんな風に一緒に仕事ができると楽しいですね。

そして今日からまた大阪、日曜はフェスティバルホールで今年最後の本番(多分)です。

ジャズの日 - < 2002 11/27 >
皆さんは、「ジャズの日」がいつかご存知ですか?先週の金曜日は、電通ミュージック&エンタテインメントのOさんと会うために、御茶ノ水のナルへ行き、まずは昼ナルのライヴを堪能。出演はピアノの堀秀彰くんのトリオ(b岸徹至、ds小松信之)。このトリオの演奏を聴くのは3回目でしたが、今回は20人くらいのお客さんが入り、なかなかの盛況ぶり。しかし、最近の若手はみんな上手いですね。気がつくと、隣の席にはビール片手に夜の「塩田哲嗣3DAYS」に出演するサックスの重鎮、峰厚介さんが。高校生の頃、ネイティヴサンのライヴを観に田園コロシアムに行ったことを思い出しました。

さて、この日のメインはそのあと六本木のジャズクラブ、バードランドで催された「第3回JAZZ DAY」制定記念コンサート<記者説明会・キックオフパーティー>へ。プレスリリースには次のように書かれていました。1月=JanuaryのJAと22日をZZに見立てたユニークな発想で1月22日を「ジャズの日」とし、ジャズに関わるすべての人々と共に日本のジャズを活性化していこうというムーブメントを推進しており、・・・(後略)。というわけで、冒頭の答えは1月22日、ひとつ勉強になりましたね。

記者説明会の後はルー・タバキン(ts)、今田勝(p)、バイソン片山(ds)などによるライヴを聴いたのですが、メンバーが登場した途端Oさんと共に驚いて目が点になりました。何に驚いたかというと、バイソンさんのその大きさ。彼のことを元力士と紹介しても、誰も疑わないでしょう。いやー、まさにバイソンそのもの。ドラムキットが小さく見えました。

では、デイモン・ブラムレットの話しの続きです。デイモンには関係ないけど、今これを書きながら聴いているのはエヴァリー・ブラザーズの“Stories We Could Tell”。デラニー&ボニー・ブラムレット、ジェフ・マルダー、ジョン・セバスチャン、クラレンス・ホワイト、ライ・クーダー、バディ・エモンズ、バリー・ベケット、スプーナー・オールダム、ウォーレン・ジヴォン、ジョニー・バーベイタ、ジム・ゴードン、ラス・カンケル、クリス・エスリッジ、グラハム・ナッシュなどなど、この筋の音楽が好きな人が卒倒しちゃいそうな人たちがバックアップを務める名作です。上記のミュージシャンの5人以上が好きで、まだこのアルバムを聴いたことのない人は、是非探して聴いてみてください。

さて、デイモンです。15日の午後1時過ぎ、広島でアメリカン・ルーツ・ミュージック系のホームページの運営に関わっていらしたIさんという方から、メールを頂きました。内容を要約すると次のようになります。昨年オースティンで知り合ったデイモン・ブラムレットというシンガーが日本に来ており、昨日広島公演が終わった。先ほど広島駅まで送りに行った時、「Emiko Ikedaという人を捜している。是非明日の東京公演に来て欲しい。」と言われた。首藤さんこの方をご存知ではないですか?とまあ、こんな具合です。

Ikedaさんとは、私が以前このコラムに書いたこともある、ルイジアナ〜テキサス・ミュージックの知恵袋の池田恵美子さんに間違いないと思い、池田さんにIさんからのメールを転送。夜にはIさん、池田さんのご両人からお礼のメールを頂きました。何故Iさんが私にメールをくれたかというと、Iさんがインターネットのサーチエンジンで検索したところ、このホームページがヒットしたというわけです。Iさんとは3年ほど前にメールのやりとりをしたことがあったため、私のアドレスを知っておりメールをくれたのでした。かわはらさん、このホームページもひとの役に立っていますよ。

というわけで、せっかくの縁だと思い、私も翌日の東京でのライヴに足を運び、池田さんとも旧交を温めることができました。「オースティンのジョニー・キャッシュ」の今後の活躍を期待しています。

デイモン・ブラムレット(序章) - < 2002 11/21 >
引越し後、レコード棚にはとりあえず適当にレコードを詰め込んでいましたが、2ヶ月かかってやっとジャンル別に分けての収納が完成しました。整理しながら、あっ、こんなレコード持っていたんだという発見や、あれ、このレコードまだ封が切られていない(苦笑)なんていう発見もありました。

どういうジャンルに分けたか大雑把にと言うと、(1)ニューオーリンズ&ルイジアナもの、(2)アメリカンロック、(3)ブリティッシュロック、(4)ファンク、(5)ソウル、(6)ブルース&ゴスペル、(7)カリプソ&ソカ、(8)その他ワールドミュージック、(9)ブルーノート、(10)ECM、(11)マイルス、フュージョン&ソウルジャズ、(12)その他ジャズ、といったところです。次に待っている問題は、ジャンル内でどう整理するかということで。すでに(1)と(5)はアルファベット順、(9)はレコード番号順、(10)と(11)はアーティスト別で関連アーティスト順で整理済みだけど、後をどうするか思案中です。

さて、テキサスはオースティンからやって来た「オースティンのジョニー・キャッシュ」ことデイモン・ブラムレットの話です。えっジョニー・キャッシュってだれかって?えー、そりゃたとえられるくらいの人ですからスゴイ人です。インターネットのEXCEED英和辞典で「cash」と引くと(1)Cash、(2)cashとなり、この(1)をクリックすると「Jonny Cash、アメリカのカントリー&ウエスタン歌手」と出てくる、まぁそのくらいスゴイ人というわけです。

でもよく考えるとキャッシュさんというのも、なんていうか、なかなかなお名前ですね。「現金」さんですか。うーむ。そういえば、今来ているヤンキースのジェネラル・マネージャーの名前はキャッシュマンさん。これもまた、なかなかストレートなお名前で。さすが金に糸目をつけず、大物選手をバシバシと獲得しまくっている球団にはうってつけのお名前です。

話が横道にそれてしまった。そうです、デイモンです。先週の金曜日のお昼まで、その存在すら知らなかったデイモンのライヴに土曜の夜には足を運ぶことになるのですが、この話は金曜の午後に受け取った一通のメールから始まるのです。(つづく)

復活! - < 2002 11/19 >
気がつけば11月も後半、すっかりのご無沙汰です。9月、10月と更新を休んでしまったので、気分も新たに文体も変えての再出発といったところです。

8月後半、重い腰を持ち上げ、8年ぶりの引越しを決意。不動産屋さん巡りを始めたことから、苦難の日々?が始まりました。以前から引越しはしたかったのですが、8年前の引越しの大変さを思い出すと思わず腰が引けてしまっていました。

その最大の理由は、膨大な量のレコード、CD、音楽関係の本や雑誌にあります。8年前、そのパッキング、荷出し、荷降ろし、棚詰めの大変だったこと。もう思い出すのもいやなくらい苦労しました。

というわけで、今回は引越しが決まってから早めに作業を開始したのですが、それでも間に合わず、結局前日は徹夜、引越し屋さんが到着してもまだ終わらずという悲惨な目に遭遇しました。引越し屋さんのチーフもその荷物の量を一目見て一言、他のスタッフに「今日はたいへんだぞ〜!」。

結局、レコードで46箱、CD10箱、本10箱(だいぶ処分したけど)とこれだけで、普通のファミリーパックの段ボール数30〜40を大きくオーヴァーしてしまった。そして勿論、これ以外に洋服、食器、その他もろもろの日用品があるわけで・・・。というわけで、トラック2台に約90個のダンボール、家具、その他もろもろの荷物を載せ9月19日に無事引越しは完了しました。

しかし荷出しに2時間とは、舞台もんなみでしたねぇ。

で、この2ヶ月半、何もしていなかったかと言えばそうでもなく、ちゃんとジャンゴ、レッドロータス、昼ナルのライヴには足を運んだ。そして先週末、ひょんなことから知ることとなったデイモン・ブラムレットというオースティンから来たSSWのライヴに足を運んだのだが、この話はまた次回ということで。



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