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首藤明彦
コラム&エッセイ

東京的音楽生活













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 堀秀彰CDデビュー! - < 2003/03/30(Sun) 05:38 >
イラクでの戦争が激化、反戦運動が大々的に繰り広げられていますが、そんな戦争前夜にアメリカでの反戦デモに抗議するイラク人たちの姿(彼ら曰く「フセインがイラクでどんなことやっているのか分かっているのか!」)をテレビで見て複雑な気持ちになりました。アメリカではフセイン政権から追われて逃げ出したイラク人が大勢住んでおり、彼らはいち早くアメリカのイラク攻撃への支持を表明、自宅に星条旗を掲げています。更に、日本在住のイラクの方も先日テレビのインタビューで「イラクでのフセインの行為がきちんと報道されていない。それが報道されれば、世界中の人はアメリカを支持するのでは。」と発言していました。自分の国のへの攻撃を一番支持しているのがイラク人とは、なんとも皮肉なことで、益々暗〜い気分になってきます。

そんな中プロ野球が遂に開幕、日本の(とりあえずの)平和さを噛みしめています。我がベイスターズも山下新監督になってからの最初の試合となる開幕戦を、無事に白星で飾りました。下馬評が低い分、チャレンジャーの気持ちで思いっきりやってほしいですね。前監督にチームをボロボロにされ昨年は最下位でしたが、一昨年までは5年連続Aクラスだった意地を見せて欲しいものです。TBSの全面的なバックアップも嬉しいかぎりです。

さて25日の火曜日は堀秀彰(p)のCD発売記念ライヴを聴きに、渋谷のJZ BRATへ。Nardis小峯さん、DME大崎さんといったいつもの面子と現地集合です。そのCDは、”HORIZON”(BQ Records BQR-2022)、吹き込みメンバーは岸徹至(b)、橋本学(ds)、小松伸之(ds)、河村英樹(ts)で、全曲掘君のオリジナルという意欲作です。この日のライヴは小松を除いたカルテットで行われました。

以前よりプレイヤーとしてだけでなくコンポーザーとしての魅力を感じていましたが、この日も「CD発売記念」と銘打っているだけあって、スタンダードよりオリジナルに比重を置き堀ワールドを展開、サイドメンともども息のあった熱いプレイを聴かせてくれました。音楽のヴォルテージ・アップと共に、私のバーボンを飲むピッチもハイペースに。この店に来るといつも飲みすぎてしまいますね。

3日後の御茶ノ水ナル(昼ナル)には、岸、小松とのトリオで出演、セカンドセットしか聴けませんでしたが、このセットは全曲オリジナルで通すといった意欲的なところを見せてくれました。とはいえ、やはり全曲オリジナルはシンドイようで、終わった後、もう2度と(全曲オリジナルは)やらないと言っていました。そんなこと言わないで、リスナーとしてはいずれまたチャレンジして欲しいところです。堀君のホームページは、 http://www.h5.dion.ne.jp/~horinky/ です。

今日の愛聴盤
○HILL / BARBATE / ETHERIDGE: L. A. GETAWAY (LP 1971年 米ATCO SD 33-357)
L. A.産スワンプロックと聞くとまず最初に思い浮かべる1枚で、いつも直ぐ取り出せる手元に置いてある私的永遠の愛聴盤。ジョエル・スコット・ヒル(g)、クリス・エスリッジ(b)、ジョニー・バーベイタ(ds)からなるトリオをサポートするのは、ドクター・ジョン、ジョン・セバスチャン、スプーナー・オールダム、ラリー・ネクテル、ブッカー・T、ブラックベリーズ、スニーキー・ピート、クラレンス・ホワイト、リオン・ラッセルといったアメリカ東西南から集めた多士済々なミュージシャンたち。季節に関係なく1年中いつでも聴きたくなる、正に奇跡の1枚。

○JOE SCOTT HILL: THE ROCKIN’ REBEL (LP 1976年 蘭REDITA 113)
50年代末から60年代半ばのヒルの音源(原盤はTrans American、Titan、Monogram)を集めたコンピレーション盤。時代が時代だけにガレージ・インスト的な曲が多く、ヒルのロッキン・ギターが堪能できます。多分1曲だけ時代が新しい(68年)と思われる “Rock & Roll Holiday”は “ゲッタウェイ”に繋がるサウンドが聴けかなりカッコイイ。しかしジャケットに使用されている写真が2枚とも “ゲッタウェイ”からの流用とはチト寂しい。これ以外の写真はないのかな?
 浅草JAZZコンテスト - < 2003/03/24(Mon) 02:18 >
近所の喫茶店に時々行くのですが、そこでかかるBGMによく耳を奪われます。いわゆるチェーン店の昔からある普通の喫茶店(シアトル系ではありません)で、多分有線放送をかけていると思うのですが、日によってジャズだったり、60〜70年代ソウルだったり、60〜70年代ロックだったり、私の好みの音楽がかかっているのです。普通のBGMよりほんの少し大きめな音量できちんと音楽が聴くことができるので、ついつい耳がそこにいってしまうのです。

先日かかっていたのは、シンガーソングライターを中心とした70年代アメリカン・ロックでした。何曲か流れた後、聴こえてきたイントロに私の耳が反応しました。そして続いて聴き覚えのある、懐かしさを感じさせる歌声が。数秒して、あぁ、と想い出しました。その声の持ち主はジム・クロウチ、曲は彼にとって初めての全米ナンバー1ソングとなった「リロイ・ブラウンは悪いやつ」。

ジムは73年9月20日人気の頂点でチャーター機が事故にあい、帰らぬ人となった不運のSSWです。私がラジオの全米トップ40に噛り付き、洋楽にのめり込み始めた頃のことでした。73年にリリースされた「リロイ・ブラウン」収録のアルバム「ライフ・アンド・タイムズ」は随分後になって手に入れましたが、彼の非凡さが窺い知れる秀作で、家に帰ってから久々にターンテーブルに乗せ傾聴したということは、言うまでもありません。こういうのを聴き始めると、久々に渋谷のBYGあたりに行きたくなってしまいますね。

さてすっかり書くのを忘れていましたが、3月15日浅草公会堂で開催された、今回で22回目という「浅草JAZZコンテスト」に初めて足を運びました。この日行われた本選に参加したのは、ボーカル部門、ソロプレーヤー部門、バンド部門とも各6名(グループ)。ソロプレーヤー部門に、以前より「凄い」と噂に聞いていたピアニストの海野雅威がエントリーされていて、驚きました。

どの部門とも、参加者の中でかなりの実力の開きを感じましたが、やはり全部門を通じ海野雅威が圧倒的な存在感を発揮、他の参加者との実力の違いをまざまざと見せつけてくれました。その結果あっさりとソロプレーヤー部門でグランプリを受賞。この度東京芸大を卒業したとのこと、またひとり逸材が本格的に活動を開始することになりました。

今日の愛聴盤
○JIM CROCE: LIFE AND TIMES (LP 1973年 米ABC ABCX-769)
曲良し、歌良し、演奏良しと3拍子揃ったアルバムで、捨て曲は1曲もありません。最近はあまり名前があがらないジムですが、そろそろ再評価されてもいいのでは。温かみがあり、フォーキー且つちょっとアーシーな部分も。多くの人にアピールすると思うのですが。まずはオリジナル・アルバムのリイシューを期待したいところです。

○A.J. CROCE: A.J. CROCE (CD 1993年 米Private Music 01005-82108-2)
ジムが亡くなってから20年後、そのジムの遺伝子を受け継いだ一人の若者がリリースしたこのアルバムを初めて聴いた時は、本当に驚いたものです。ジョン・サイモンとTボーン・バーネットというアメリカン・ルーツ・ロックの鬼才二人のプロデュースにより、二十歳そこそこの若者が作り出したとは到底思えないような、深みのある音楽がそこにはありました。ロベン・フォード、フレッド・タケット(g)、ティム・ドラモンド、ロン・カーター(b)、ジム・ケルトナー(ds)、ベンモント・テンチ(org)とバックも最高で、A.J.(vo、p)の才能が一気に開花しています。燻し銀のジャズ系ルーツ・ロック!
 東京文化会館のフォーラム - < 2003/03/18(Tue) 23:53 >
イラクへの開戦が秒読み段階になり、アフガンの時と同じで、イラクに滞在中のフォトジャーナリスト遠藤正雄さんの安否が気にかかる日々がまた訪れそうです。今回はイラクの状況に関して、帰国した折に訊きたいことが沢山あります。まずは戦争が終わり(または奇跡的に回避され)無事に帰国されることを祈ることにします。

さて、昨日は上野の東京文化会館で開催されたフォーラム(利用者懇談会)に参加してきました。過去にも東京国際フォーラム(有楽町)や東京芸術劇場(池袋)など、東京都関連の施設が行った同様のフォーラムに参加したことがありましたが、文化会館は初めて。しかし、今までの中で一番盛り下がっていたのは何ででしょう。参加者も少なかったし。一番お役所を感じる施設だからでしょうか。音楽事務所の参加が少なかったのも気になりました。

終了後、知人のKさんの新事務所が近くであることを思い出し連絡、遊びに行きました。ノラ・ジョーンズを聴きながら、革製品と格闘している姿はすっかり職人さん。事務所内も手作り感覚に溢れていていい雰囲気です。床の板張りも展示用の棚のニス塗りも全て自分でやったとのこと。うーん、最近やっていない日曜大工に対する思いがむくむくと蘇えってきました。レコードやCDの収納場所が遂になくなってしまったので、またレコ棚造りでもトライしてみますか。

今日の愛聴盤
○MERL SAUNDERS: FIRE UP (LP 1973年 米FANTASY 9421)
グレイトフル・デッドの総帥ジェリー・ガルシアとのコラボレーションで知られる黒人キーボード奏者、マール・サンダースの第2作。共演はお馴染みのガルシア(g)、ジョン・カーン(b)、ビル・ヴィット(ds)の“ザ・グループ”を核に、CCRのトム・フォガティ(g)、チャック・レイニー(b)、ウォルター・ホウキンス(vo)など。ジャズ、ソウル、ロックがクロスオーヴァーしたグルーヴィーな1枚。

○WILLIAM D. SMITH: SMITTY (LP 1978年 米A&M SP-4693)
白人ミュージシャンと交流のある黒人キーボード奏者といえば、ライ・クーダーやケニー・ランキンとの共演(だけではなく幅広いジャンルの多数のミュージシャンと交流していますが)で知られるウィリアム・D・スミスがいます。これはマッスルショールズ録音のセカンド・アルバム。ラリー・カールトンが “Room 335”で有名な78年のソロ・アルバムで採り上げた “Where Did You Come From”も収録。良質のシティ・ソウル・アルバム。
 vice versa - < 2003/03/17(Mon) 10:26 >
金曜日の午後、中島さちこのトリオのドラマーでもある斉藤良(ds)がリーダーを務めるカルテット(他はtb、p、e-b)を聴きにお茶の水ナルへ。柏NARDISの小峯さんも来ていました。ところが肝心のリーダーが現れず、ファーストセットはドラムレスのトリオでスタンダードを。やはりドラムレスではリズムが平板になり、不満の残るステージでした。

セカンドセットはドラムも加わり、ニューオーリンズ・スタンダードともいえるアイコ・アイコをセカンドラインでかました後、サンバ、ボサノヴァ(ウェイヴ)と続き、最後はダニー・ハサウェイのゲットーを。急造グループのようでしたが、セカンドセットのような4ビート以外の曲を題材に選び、途中で4ビートに切り替えるような行き方は正解だと思います。後はサイドメンがもっとリーダーを喰う位に弾けて欲しかったですね。ピアニストもジャズ以外の語法でソロが取れるようになると、表現の幅が広がるのではないでしょうか。

ファーストセット終了後、ナル初代店長の照沼さんが現れビックリ。セカンドセット終了後は、夜の出演者原朋直(tp)のリハーサルを聴きながら、照沼さんと音楽談義を少々。その後照沼さんはナルのOB三森さんが経営する代々木のダーツへ行くとの事でしたが、私は夜にミーティングを抱えていたため、やむなくそこで別れました。

そのミーティングから帰宅したのはなんと午前3時!アルコールなしでもなかなか話が弾んだ楽しいミーティングでした。そして小峯さんから聴いてみてと預かったvice versa(ヴァイスヴァーサ)のCD「ムツラビト」を試聴。「ムツラビト」とは何ぞやと思いましたが、帯に書いてありました。「六連人」と書くのですね。ブラジリアン・テイストの感じられるポップ・バンドですが、ジャズ畑出身者のバンドということでテクニック的には申し分なく、センスの良さも感じられます。

帯のテキストによると、全国CD店ワールドチャートにランクインしたボサノヴァのコンピレーション「BOSSA VOYAGE collection 1」にオリジナル曲を提供、更にYAMAHA主催のネットオーディション「Music Front」で2曲連続1位を獲得したそうです。今回のセルフプロデュースによるミニアルバム「ムツラビト」も全曲オリジナル、一度ライヴを体験してみたいですね。

今日の愛聴盤
○SUZUKI ISAO QUARTET + 1(鈴木勲カルテット+菅野邦彦): BLUE CITY (LP 1974年 日three blind mice TMB-24)
ブルーでダウナー、夜のしじまにぴったり合うBGM。ジャズを聴き始めた高校生の頃、一聴してすぐに私の心を捉えたのが、日本のブルーノートともいえるスリー・ブラインド・マイスがリリースしたこの1枚です。特にB面、鈴木がアルコでベースを奏でながら、同じフレーズをオクターヴ上でハミングするテーマに導かれて始まる “Play Fiddle Play”は菅野のピアノ、若き日の渡辺香津美のギターも最高のプレイで、このアルバムを象徴するような1曲に。

○V.A.: ODYSSEY FROM ALTEC (LP 1973年 米A&M SP 19009)
70年代、アメリカを代表するスピーカーと言えばALTECとJBLということになるのでしょうか。ジャズ喫茶の多くもこのどちらかだったように記憶しています。これはそのALTECとA&Mとのタイアップによる当時のA&M音源を使った、ALTECスピーカーのセールスプロモーション用のLPだと思われます。スピーカー購入者に配られたり、店頭デモで使われたりしたのでしょうか。さすがに当時のA&Mはポップスの宝庫と言えます。リック・ウェイクマン、リタ・クーリッジ、ストロウブス、サニー&テリー、サンディ・デニー、ジョン・アーマトレディング、ラニ・ホール、ポール・ウィリアムス、クインシー・ジョーンズなどなど、収録アーティストを見ればそのことが良く分かります。
 ストーンズ - < 2003/03/13(Thu) 09:44 >
ローリング・ストーンズが4回目の来日中です。私はといえば、過去3回の来日公演には足を運びましたが、今回はパスしました。前回の東京ドームでの公演、場所が悪かったのか、アリーナにも拘らず何を演奏しているんだかほとんど分からないような最悪の音でした。結局苦痛の2時間を過ごす羽目になり、それ以来懲りて東京ドームには行っていません。という訳で前回の公演がトラウマとなりテンション下がっていたため、その後発表された武道館や横浜アリーナの公演にも食指が動かずといった具合です。武道館公演の曲目を見ても目新しさがないし、私が好きなのは60年代半後半から70年代半ばのストーンズなので、まぁいいかといったところですね。

さて、最近ソウル系レコードのリサーチのために中古盤屋によく行くのですが、レコードの値段がアイテムにより一時と随分違うことに気がつきます。一時期異常な高値を呼んでいた70年代のヴォーカルグループやファンクグループものの値段が下がり、適正価格に落ち着いたと思わせる一方、ニューソウルやレアグルーヴ系のものが以前では考えられないような値段が付いていたりします。この値段から、人気の移り変わりによる需要と供給のバランスの変化が窺い知れます。以前手が出せなかったアイテムが手の届くところまでになったかと思えば、その当時手ごろな価格で入手したものが今や人気アイテムでとんでもない値段が付けられていたりします。

これは株と同じで、値の動きを予測しながら長期展望で安値の時に購入するテクニックが必要ということでしょうか。とはいえ、投機目的で購入しているわけではないので、そこのところは株と違いますが。長年に渡り、高値のレコードは買わない、ジャッケット、盤ともにニア・ミントのものしか買わない(探求レア盤に遭遇しても、いい状態でないものは見送る)と決めている私は、最終的には適正価格またはそれ以下でピカ盤を手にしているようで、どうやら損はしていないようです。

今日の愛聴盤
○THE ROLLING STONES: GOATS HEAD SOUP (LP 1973年 日ワーナー・パイオニア P-8374S/Rolling Stones原盤)
私が最初に買ったストーンズのアルバムで、当時その頃ヒットしていた「悲しみのアンジー」が入っている最新アルバムでした。その後、前々作と前作にあたる「スティッキー・フィンガーズ」と「メインストリートのならず者」を入手、ストーンズの魅力にハマッて行くことになります。この辺を中心にその前後が私の好きなストーンズです。

○BILLY PRESTON: LIVE EUROPEAN TOUR (LP 1974年 日キング AML-217/A&M原盤)
「山羊の頭のスープ」のレコーディングにキーボード奏者として参加した後、73年のストーンズのツアーにも参加した黒人キーボード奏者が、そのツアーでストーンズの前座として自らのバンド、ゴッド・スクウォードを率いて行ったステージの実況録音盤。キーボード3人+ドラムという編成で、ゲストとしてストーンズのミック・テイラー(g)が加わっています。ミックが全編に渡りワイルドにギターを弾き倒しており、ストーンズ・ファンは外せない1枚。
 パム・グリア - < 2003/03/10(Mon) 16:22 >
“コフィー”の時のパムです。
クリックすると大きくなります。
Illustration by YUKO
第1回のトト・ゴールは、疑惑のゴールも関係なしの大惨敗でした。思ったより難しいですね。花粉症はちょっと治まっているようで、ここ数日は軽症で済んでいるので少し一息です。

二ューオーリンズではマルディグラが終わり、今年のジャズ・フェストの出演者も発表されました。ざっと見渡しても、ボブ・ディラン、ルシンダ・ウィリアムス、クロスビー・スティルス&ナッシュ、カサンドラ・ウィルソン、オーネット・コールマン、ラリー・コリエルをフィーチャーしたハービー・マン、デイヴィッド・ニューマン&チャック・レイニー、ベン・ハーパー、ケブ・モー、ロス・ロボス、オージェイズ、マイティ・クラウズ・ジョイと、相変わらずアメリカの音楽見本市といった趣があります。これに加えて、ネヴィルズを筆頭に地元のファンク、ブルース、ザディコやケイジャン、ゴスペル、ロック、その他大勢が怒涛のライヴを繰り広げるのですから悶絶もんです。

羨ましがってばかりいてもしょうがないので、金曜日には最近内輪で評判のいい中島さちこ(pf)のトリオを聴きに昼ナルへ行きました。友人の小峯さんが経営する柏のNARDISも、彼女のことを頻繁にブッキングしているようです。このトリオ(名称があるようですが忘れました)、聴くたびに3人の関係がどんどん有機的になっており、ジャズ界のパワー・トリオといったところでしょうか。若手で3人がこれほど同等に渡り合っているトリオは珍しいのでは。はみ出し具合、暴れ具合が痛快で、これからどのように変化していくか楽しみです。

さて、最近70年代ソウルを聴き直しているのですが、そこで避けて通れないもののひとつに、ブラックスプロイテーション(BLAXPLOITATION)というムーヴメントとして知られるブラック・ムーヴィーの流行とそのサウンドトラックがあります。手元にソフトとして所有しているのは、「黒いジャガー」や「コフィー」などですが、これが見始めるとなかなかハマッてしまいます。という訳で、今日は当時の人気No.1女優パム・グリアのイラスト付きです。タランティーノの「ジャッキー・ブラウン」でも有名なパムは、この頃本当に魅力的ですね。このイラスト(クリックすると大きくなります)に興味を持たれた方は、描いてくれたYUKOさんのホームページhttp://www10.plala.or.jp/illustrations/ も是非チェックしてみて下さい。

今日の愛聴盤
○FANTASTIC FOUR: NIGHT PEOPLE (LP 1976年 米WESTBOUND W-226)
70年代ソウルといえば個人的にはヴォーカル・グループに止めを刺します。デトロイトのこのグループもそんな大好きなグループのひとつで、このアルバムのB面はとにかく良く聴きました。アップテンポのダンサーの1曲目、温かみのあるバラードの2曲目、ファンキーな3曲目、ディープな悶絶バラードの4曲目と完璧です。という訳でいつものごとく今日もB面でした。

○SOLID SOLUTION: LOVING YOU (LP 1978年 米SILVER SPOON SP-7118)
この時代、たった1枚のアルバムを出して消えていったヴォーカル・グループのなんと多いことか。正体の分かっているグループもあるけれど、中には全く正体不明のグループも沢山あります。このグループもデトロイト産のそんな正体不明のグループのひとつ。ただし内容は、一流のグループに全く引けを取らない素晴らしいもの。スウィートかつディープ。すべて良し!
 プロになろうよ! - < 2003/03/07(Fri) 09:40 >
先週末から急にくしゃみ、鼻水、鼻づまりの諸症状が。友人に話したら「それは間違いなく花粉症!」。すると今度は目も痒くなってきました。今まで花粉症とはまったく無縁だったのに、遂に花粉症デビューかと思うとちょっと憂鬱です。どう対処したらいいか分からないため、ただ今研究中です。

そんなこの間の日曜日、御茶ノ水ナルで行われた「第2回OB会」に参加してきました。40名以上が参加、なかなか盛況でした。終了後も居酒屋で2次会、電車もなくなったので3人で更にもう一軒ハシゴした後、最後はカラオケへ。週の頭から朝帰りになってしまいました。最後まで一緒だったAさん曰く「いくつになっても、こういうバカな友人がいるのは嬉しいなぁ」。あのねぇ、お互い様ですよ。

さて先日CDのリサーチをしに、新宿にある外資系の大型レコード店に足を運びました。ジャズのフロアーで、以前「今日の愛聴盤」で採り上げたレジー・ルーカスのソロ・アルバムがCD化されたためか、そのソロ・アルバムと彼が参加したCDを並べ特集していたのですが、その紹介ポップの文章を読んでビックリ!レジー・ルーカスほどの大物に対して、プロフィールが良く分からないというようなことが平気で書いてあるばかりか、ロック・サイドの人か?みないなことが、これまた平然と書いてあるのです。思わず「そんな訳ないだろ」と突っ込みを入れたくなりました。

いまさら言うまでもなく、ルーカスはスティーヴィー・ワンダーのバンド出身のギタリストで、マイルス・デイヴィスが自らの音楽にファンクの要素を取り入れるため、ベースのマイケル・ヘンダーソンと共にバンドに誘い入れた70年代エレクトリック・マイルスの要のひとりです。その後、マイルス・バンドでの同僚エムトゥーメイ(perc)と組み、双頭ユニットとも言えるファンクバンド「エムトゥーメイ」を結成、更にエムトゥーメイ/ ルーカス・プロダクションを設立し、ステファニー・ミルズやサダーンをプロデュースするなど、ソウル/ファンク界で人気プロデューサーとして大成功を収めている人物です。そういえば、マドンナもプロデュースしていましたね。

こんなこと、ちょっと調べればすぐに分かることなのではないでしょうか?今はインターネットもあるしね。そういう努力も(多分)しないで、平然とあのようなポップを店先に掲げられるその無神経さに呆れるばかりです。コピーを書いた人が、バイヤーなのか店舗でのフロアー担当者なのか分かりませんが、あのような大手レコード店でもその程度の知識や仕事に対する認識で仕事が成り立つのかと思うと、今の音楽業界の不況も無理ないなと思えてきます。

テレビをつけても相も変わらずで、スポルトでも女子アナが平然と「フルハム」と言っていました。ほんと、みんなもうちょっとプロフェッショナルになろうよ。暗い気持ちになってしまうのは、花粉症のせいばかりでもなさそうです。

今日の愛聴盤
○SADANE: ONE WAY LOVE AFFAIR (1981年 米LP WARNER BROS. BSK 3503)
ルーカスとエムトゥーメイのプロデュース作の中でも最良の1枚。ルーカス(g)、ヒューバート・イーヴス(kb)、ジェイムス・エムトゥーメイ(kb、perc)、ハワード・キング(ds)、タワーサ(b-vo)とエムトゥーメイ(バンドの方)が全面的にバックアップ。熱くてディープなソウル心溢れる歌声に痺れてしまいます。

○GARY BARTZ: BARTZ (1980年 米 LP ARISTA AB 4263)
世はフュージョン真っ盛りの時代。マイルス・バンド出身のバーツも、ルーカスとエムトゥーメイのプロデュースの下、こんなにポップでダンサブルなフュージョン・アルバムをリリースしています。私の所有しているアナログにはミュージシャンのクレジットがないので調べてみたら、やはりバックはエムトゥーメイでした。当時はジャズもソウルもディープなやつが好きだったので、ちょっと聴いて直ぐにレコ棚行きでしたが、今聴くとなかなかいい感じ。レア・グルーヴな1枚。
 カタカナ表記 - < 2003/02/28(Fri) 06:39 >
最近、ある仕事のために本やインターネットを使って色々と調べ物をしているのですが、つくづく外国の人名や地名をカタカナ表記することの難しさを感じ入りました。まぁ、これは以前よりずーっと思っていたことなんですけどね。

欧米諸国であれば、読み方(発音)が分からなくても、そのままのスペルで表記すればことが済んでしまいますが、日本語や韓国語(ハングル)、中国語などですと、発音を表記するわけですからなかなか大変です。よって間違いも頻繁に起こる訳です。

私も過去に人の名前を間違えて表記してしまったことがあります。不明な場合は調べたり、バイリンガルの友人に訊いたりしますが、それでもなかなか分からない場合もあります。アーティストの名前だと、海外でその人にライヴに足を運んで、初めて正しい発音が分かったなどということも良くあります(または、来日して初めて分かったとか…。)

今回気になったのはアメリカのアラバマ州の中心都市、Birminghamの読み方です。私は確証があった訳ではありませんが、今までの経験からイギリスの同じスペルの都市バーミンガムとは違い、バーミングハムと認識していました。ところが、あるアーティストについて調べたところ、私の手元にある複数の本や、さらにインターネットで見つけたサイトでも、彼について「アメリカ、バーミンガム出身」となっていたのです。アメリカの都市について分析した本を確認した所、バーミングハムとなっていましたが、この著者はイギリスの都市もバーミングハムと記述していました。

それで早速辞書で調べたところ、やはりイギリスの都市はバーミンガム、アメリカの都市はバーミングハムであることが確認できました。イギリスのバーミンガムが有名なので皆さん勘違いしたようですし、アメリカの専門家はアメリカと同じと考えてしまったのでしょう。英語など欧米の言語では、発音したりしなかったりする文字があるし(この場合はh)、同じ英語でも米英で違う場合があるので、なかなか難しい問題です。

一般に途中で出てくるhは、上のバーミンガムのようにイギリスでは発音しないようです。サッカーのBeckhamもベッカム、稲本がプレイするチームFulhamもフラムですしね。とはいえ、このフラム、まだ半分以上の民放やスポーツ新聞ではフルハムと発音されたり表記されたりしています。
辞書で調べれば直ぐに分かることなんですけどね。大手マスコミですらその程度なのですから、この問題、自分で意識を持ってひとつずつ当たって確認していくしかないようです。

今日の愛聴盤
○SAM DEES: THE SHOW MUST GO ON (LP 1975年 米ATLANTIC SD 18134)
問題の?バーミングハム出身のアーティストとはこの人のこと。ソウルのコンポーザーとして有名な彼のファースト・アルバムは、ニュー・ソウルの時代に突入しているため、その影響を色濃く感じさせながらもサザン・テイストが滲み出ている好アルバム。しかしホントいい曲書きますね。

○WILLIE CLAYTON: FOREVER (CD 1988年 日P-VINE PCD-1251)
上記のアルバムに収録されている “So Tied Up”をカヴァーしているのが、80年代から90年代にかけて(勿論、今も)ディープ・ソウル・ファンの胸を熱く焦がしたウィリー・クレイトン、当代最高のシンガーです。英TIMELESSのLP(“FOREVER” TRPL 127”)に更に3曲を加え(“So Tied Up”もその1曲、更にサム・ディーズ作のナンバーをもう1曲収録)日本で制作されたこのCDは、80年代のウィリーを知るのには正に打ってつけの1枚。

○WILLIE CLAYTON: OPEN THE DOOR (LP 1992年 英ABOUT TIME AT LP-020)
"FOREVER"と対を成すアルバムで、P-VINE盤に追加収録された3曲の内 “So Tied Up”以外の2曲を収録。クレジットがないので分かりませんが、以前に12インチシングルでリリースした曲に新録音を加えて編纂された模様です。新録音(と思われる曲)の打ち込みにも自然と馴染むディープな歌声。この頃のウィリー(30代半ば)を生で聴いてみたかった!全部が名唱!
 ゲンキン・フィルハーモニック - < 2003/02/24(Mon) 01:45 >
打ったあー!古木がオープン戦の第2戦で日本ハムのエース、ガンちゃんからホームランを打ちました。これで紅白戦、オープン戦の5試合で4ホームラン。去年の秋以降、一軍に定着してからの驚異的な成績がフロックでないことを証明してくれる、力強い一発でした。新外国人T.ウッズもホームランを打ち「マシンガン打線」改め「大ちゃんス打線」が大爆発、オープン戦連勝です。これでベイファンのヴォルテージも、開幕に向けて益々上がってきました。

さて、ヒロ・野口さんからのメール第2弾で、ジョン・ネルソンがバッファローで結成したバンドについての概要が分かりました。名前は「ゲンキン・フィルハーモニック」。エレクトリック・チェロやチューバ以外にもサックスやパーカッションを入れた編成だったそうです。

しかしザッパをやるのは分かるとしても、プロコフィエフの「スキタイ組曲」をエレクトリック・ヴァージョンでやったとは!ブラス野郎は益々アヴァンギャルドで尖がっててチャレンジングです。昨年解散コンサートをやったとのことですが、解散する前に一度聴きたかったなぁー。まぁ、ジョンのことだからいずれ似たようなコンセプトでまたやってくれるでしょう。

今日の愛聴盤
○NRBQ: NRBQ (LP 1969年 米Columbia CS 9858)
今ではすっかり全米No.1のバー・バンドと呼ばれているNRBQも、テリー・アダムスの好みを全面に出したのか、このデヴューアルバムではなかなかヴァラエティに富んでいます。特に、エディ・コクラン、サン・ラで始まり、アダムスとカーラ・ブレイの共作 “IDA”を収録したA面は素晴らしいの一言。

○THE CARLA BLEY BAND: MUSIQUE MECANIQUE (LP 1979年 独WATT 9)
私がテリー・アダムスを知ったのはNRBQのメンバーとしてではなく、ひと癖もふた癖もあるミュージシャンで構成された、カーラ・ブレイ・バンドのピアニストとしてなのです。6人の管楽器奏者をフィーチャーしたこれは、中でも大好きな作品。ジョンにもカーラ・ブレイ作品にはいつかチャレンジして欲しいですね。

○TERRY ADAMS: terrible (CD 1995年 米NEW WORLD 80473-2)
待望のテリー・アダムス初のソロ・アルバムは、ジャズ・コンポーザー&ピアニストという側面を全面に出したものでした。テリーのことだから、かなりヒネリを効かせているのかと思ったら、あまりのストレートなジャズ・ミュージシャンぶりに、初めて聴いた時は面食らったものでした。NRBQの現同僚の3人も客演、特にドラムのトムが立派にジャズ・ドラマーしています。




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