| ■ azz-one デビュー - < 2003/10/02(Thu) 12:32 > | ||
しかしステージに現われたミュージシャンの編成を見てビックリ。なんとドラムレスで、おまけにチェリストがいるのです。初めはドラムレスに戸惑い、あまり構成に起伏が感じられないままコンサートは続きました。しかし流石移り変わりの激しい世界で35年間も第一線でやってきたルー、こんなんで2時間持つかな、などと思ったのは杞憂でした。40分過ぎた頃からぐんぐんとステージ上で展開される世界が濃密になり、気がつけば休憩なしでアンコールも含め2時間40分。親父ロックンローラーの懐の深さにひれ伏したコンサートでした。 さて、公演時間は2時間くらいと端から思っていた私は、ちょっと慌てました。何故ならこの日はダブルヘッダー、この後に麻布のレッドシューズに行かなくてはならなかったのです。レッドシューズで行なわれるのは、スイング・ジャーナル誌の読者人気投票で9年間に渡り、ドラムス部門の1位に輝くドラマー大坂昌彦がリーダーを務めるプロジェクト・バンド、azz-one(アズ・ワン)のデビューCD発売記念ライヴでした。 このライヴに声をかけてくれたのは大崎さん@DME、そしてこのCD“EVERYTHING”は彼にとってのディレクター・デビュー作なのでした。前回書きましたが、一週間前の13日、お茶ナルに大崎さん@DMEが現われなかったのは、実はこのCDのプロモーション・ライヴ・ツアーで地方に行っていたからなのです。 さてこのazz-oneのデビュー作は所謂企画物というやつで、採り上げているのは全てJポップのナンバー。これをフロント・ページ・オーケストラを率いて活躍中のテナーサックス奏者、三木俊雄が絶妙かつ巧妙にアレンジし、見事にジャズ化に成功しています。参加ミュージシャンも大坂を筆頭に、レコーディングやライヴ・セッションに引っ張りだこなファースト・コール・ミュージシャンばかり。特に岡崎好朗のブライトな音色のトランペットには心惹かれます。 採り上げている曲もなかなか多彩で、ユーミンの“卒業写真”や松田聖子の“Sweet Memories”(この2曲はMAYAのヴォーカル入り)、MISIAの“Everything”、山下達郎の“Ride On Time”、サザンの“いとしのエリー”といった結構ベタなものから、坂本九の“上を向いて歩こう”、西田佐知子や井上陽水の歌唱で有名な“コーヒー・ルンバ”など意外なものまでバラエティに富んでいます。 レコーディングには総勢10名のミュージシャンが参加していますが、この日のライヴはクインテット+MAYAという編成で楽しいステージを展開してくれました。興味のある方は、都内だとHMVやタワーレコードなどの大型店に行くと、今は試聴器で聴けますので是非チェックしてみて下さい。そしてazz-oneのホームページのアドレスは、http://www.audiovision.jp/azz-one/です。 今日の愛聴盤 ○NEIL YOUNG & CRAZY HORSE: WELD (CD 1991年 米REPRISE 26671) 祝ニール・ヤング&クレイジー・ホース御一行様来日!ニール様のライヴなら毎年でも聴きたいのに、やっと4回目の来日です。一昨年のフジ・ロックには行けませんでしたが、その前の二回の来日公演(76年と89年)にはしっかりと行きました。そして、76年の武道館公演は、当時中学生だった私の武道館デビューでもありました。彼の代表的ライヴ盤ともいえるこのCD、全ての音がノイズの塊となって押し寄せてくるような、問答無用のパワーが圧倒的です。それから12年、湾岸戦争直後、イラク戦争直後と似たような社会状況の中で、ゴッドファーザー・オブ・グランジはどんなライヴを聴かせてくれるでしょうか? |
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| ■ 最近のライヴ - < 2003/09/16(Tue) 18:23 > | ||
勿論名前は以前から知っていたクンチョウ&忠治ですが、ライヴは初めて。ちなみにお店も初めてのところでした。予想通りブルース、R&Bを知り尽くした大人のデュオが奏でる音が悪いはずはありません。セットリストは有名曲のオンパレードで、個人的にはもうちょっとマニアックというか突っ込んだ曲(所謂ブラックミュージック愛好家好みの曲ってやつですか)もやってほしかったのですが、それでもビートルズのゲットバックの途中に、ゲットバック・セッションに参加したビリー・プレストンのNO.1ヒット曲、“Nothing From Nothing”を挿むところなんかは憎いですね。さらに有名曲をやっていても、一筋縄ではいかない忠治さんのバッキング。凝りに凝りまくったコードワークや、さりげなく挿入するフレーズは、さすがギター職人の面目躍如といったところでしょうか。 ゆるめ温泉は、鈴木浩遊参加の3ユニットが出演するというもの。最初のユニットでヴォーカルを務めた花田彩@東大は、歌が上達していましたね。浩遊奏するフレットレスベースのみをバックにしたジョニ・ミッチェルの曲はイカシテいました。手賀ジャズに出演したNobie@東大といい、現役東大生女性ヴォーカリストはなかなか頑張っています。二番目はベン・ケンプ。一聴して、あぁ懐かしやベン・ワット?と、ノースマリン・ドライヴの頃のベンを思い出してしまいました。いずれもう一度聴いてみることにしましょう。ここで、タイムアップ。夜中の12時を過ぎてから始まるアンビエント・グルーヴは聴かずに退店しました。ごめんArichiさん(A.G.のリーダー)、次回は必ず聴きますので・・・。 そして先週の土曜日はお茶ナルへ。今は亡きNARUの先代のオーナー、成田勝男さんの(ご存命なら)60歳の誕生日に当たるこの日は、NARUの顔ともいえる山口真文さんの2 daysの二日目だったのですが、みなさん成田さんの誕生日のことを(多分)知っていて、ファーストセットから満席状態でした。代々木ナルの美紗子ママも駆けつけ、深夜まで熱いライヴが繰り広げられたのでした。 しかし本来ならこの場に居てもおかしくない、大崎さん@DMEの姿がこの日はありませんでした。何故?その答えは、次回明らかになります。 今日の愛聴盤 ○LORD INVADER: WEST INDIAN FOLKSONGS FOR CHILDREN (LP 1967年 米SCHOLASTIC RECORDS SC 7744) 世の中知らない内にカリプソ・ブーム(ブームというほどでもないけど)だったんですね。知りませんでした。カリプソには80年代後半〜90年代前半にハマり、けっこうレコードを集めました。今でも大好きです。これはロード・インヴェーダーの歌による西インド諸島の童謡集。バックはギター、コンガ、マラカス、サックスといったシンプルな編成で、サックスのソロは結構ジャズっぽかったりします。録音は多分1960年頃でしょうか。さすがフォークウェイズのプロデュース、譜面と歌詞が付いていて完璧です。 ○LORD KITCHNER: KITCH ’67 (LP 1967年? トリニダードRCA LPS-3047) キング・オブ・カリプソといえばマイティ・スパロウかもしれませんが、彼と並んで昔から現代に至るまで長きに渡って愛されたカリプソニアンといえば、キング・オブ・ロード・マーチ、キッチの愛称で知られるロード・キチナーの名前を挙げない訳にはいきません。古いカリプソも好きですが、ソカへ繋がるこの時期のサウンドも捨てがたい魅力があります。20〜50年代のカリプソはCDやLPのコンピレーションで結構聴けますが、60年代後半〜70年代半ばのソカへの移行期は、こまめにLPを探すしかないようですね。 |
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| ■ 手賀沼ジャズ・フェスティバル - < 2003/08/27(Wed) 01:21 > | ||
ステージ上手袖にあるミュージシャン用テントに陣取り、大崎さん@DMEとビールをグビグビ、食べ物ムシャムシャやりながら、四方山話に花を咲かせたのですが、こののんびり、ゆったりした雰囲気いいですね。普通日本で開催される野外の音楽フェスティバルだと、前の方は押し合い圧し合いでうんざりした気分になるけれど、ここは全然違います。規模は全然違うけど、ニューオーリンズのジャズ・フェストの雰囲気を思い出しました。 そして地元高円寺では、いよいよ恒例の阿波踊りが始まるため(昨晩は前夜祭、そして今日27日、明日28日が本番!)、街中、特に商店街や駅前は阿波踊り一色といった雰囲気です。シンコペーションの有無の違いはあれど、ニューオーリンズはトゥー・ステップ(そしてシンコペーションしまくり)、阿波踊りは二拍子と、この二拍ものというのは延々と踊るのに向いているのかもしれませんね。 今日の愛聴盤 ○DENNIS WILSON: PACIFIC OCEAN BLUE (LP 1977年 米CARIBOU PZ34354) 今年の夏はあまり暑くならなかったためか、ビーチ・ボーイズ関連はほとんど聴かなかったけれど(まぁ、カンタベリーミュージックにどっぷりだったし)、最近暑くなり出したらやっぱり手が出るようになりました。でもビーチ・ボーイズって、夏真っ盛りもいいけど、夏の終わりから秋の初めっていうのも結構合っているのでは。夏の終わりに過ぎ去った夏を想い返すような、そう“オール・サマー・ロング”(映画アメリカン・グラフティのエンディングで使われた曲)ってとこですかね。そしてこのアルバムは、ビーチ・ボーイズ唯一のビーチ・ボーイ、ウィルソン兄弟の次男デニスが残した唯一のソロ・アルバム。永遠の少年デニスの魅力が満載のこのアルバムには、男の哀愁が充満しています。 ○DAN PENN: NOBODY’S FOOL (LP 1973年 米BELL 1127) 暑い時はスワンプも暑さが倍増していいですね。という訳で、名ソングライターにして名プロデューサーでもあるダン・ペンの、自作自演によるこのアルバム(メンフィス録音)を引っ張り出してきました。泥臭さをちょっと控えめにして甘さを絶妙にブレンド、これも男臭さで一杯の一枚です。数年前にこの作品にも参加しているスプーナー・オールダム(kb)と共に来日してくれましたが、いつかリズムセクションも加わった編成で是非聴いてみたいなぁ。 |
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| ■ 浜田真理子さん - < 2003/08/19(Tue) 15:31 > | ||
さて、もう先々週の話になってしまったのですが、久しぶりに以前同じ会社で働いていた元同僚のIさんと会いました。彼は浜田真理子さんというシンガー(ソングライター兼ピアニスト)を知り、アーティストとして惚れ込み、会社をやめて彼女のための会社を興し、今は彼女のマネージメントを行なっているというのです。私は寡聞にして彼女のことを知らなかったのですが、Iさんの話を聞き非常に興味を覚えました。一人の男をそこまで突き動かしたアーティストの生み出す音楽について、是非聴いてみたいと思ったのです。 帰宅後、もう夜中の2時過ぎでしたが、彼から「是非聴いて感想を聞かせて欲しい」と受け取ったCD(2枚組のライブ盤)を直ぐにプレイヤーにかけたのでした。彼女の歌声は、一気にこちらの心に響いてくるというよりは、じわじわと時間をかけてゆっくりと染み入ってくるような歌声でした。それ以降彼女のCDを聴き続けているのですが、聴く度に新しい発見があったり、印象が変わったりしています。もうしばらく時間をかけて、彼女の音楽とじっくり向き合ってみようと思っています。 今日の愛聴盤 ○SOFT MACHINE: THIRD (LP 1970年 英CBS 66246) ソフト・マシーンの代表的作品ともいえる大傑作。発表から30年を経過しても、このヴィニール盤に刻まれている音楽は古さを感じさせません。大いなる実験精神と強靭な胃袋に支えられ、複数のジャンル(ジャズ、現代音楽、ロック、ポップス)を飲み込み、それらを再構築したノン・コマーシャルな4曲からなる2枚組み(各面1曲ずつ!)。今でも聴くたびに新たな発見があります。ここにマイク・ラトリッジ(kb)、ヒュー・ホッパー(b)、ロバート・ワイアット(ds、vo)、そしてこの作品から新たにメンバーとなったエルトン・ディーン(sax)という(私的)最強の布陣が揃ったのですが、このメンバーによる録音がこの“THIRD”と次の“FORTH”しかないのが誠に残念! ○ビートクラブ〜黄金のロック伝説 VOL.7 プログレの先駆者たち (LD 1988年 日レーザーディスク株式会社 SM048-3227) このレーザーディスクを買ったのは、なんといっても上記最強メンバー時代のソフト・マシーンの雄姿を拝むために他ありません。収録されているのは上記の“THIRD”の中でも特に好きなラトリッジのペンによる “Out-Bloody-Rageous”1曲のみ(12分弱)。時代を感じさせる、演出過剰なサイケ画像にはちょっと閉口させられますが(もっとちゃんと演奏場面見せんかい!)、それでも充分シビレます。あー、もっと見たい。フルステージの映像は残っていないのでしょうか?他にELP、クリムゾン、ナイス、イエス、クラフトワークを収録していますが、どれも初期(69〜72年)の映像で貴重です。 |